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静岡

ウナギの遡上お助け 浜名湖の養鰻家ら

◆川に魚道設置

井伊谷川の堰に芝マットを設置する養鰻関係者ら=浜松市北区引佐町で

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 絶滅危惧種のニホンウナギの資源回復を図ろうと、浜名湖の若手養鰻(ようまん)家らが七、八両日、ウナギの遡上(そじょう)を助ける芝マットの魚道を、浜松市北区引佐町内の井伊谷川の堰(せき)や落差工に設置した。関係者によると、全国的に珍しい取り組みで、県内では初。効果を検証し、全国に広めたい考えだ。

 芝マットは、ホームセンターなどで手に入る厚さ二センチ、縦横三十センチのプラスチック製。縦に五、六枚をつなげて、堰の高さ一・五メートルほどの段差の部分に金具で取り付けた。

 都田川水系の井伊谷川には、上流にウナギがすみやすい岩場があり、水生昆虫などの餌も豊富とされる。しかし、上流から下流にかけて堰や落差工があり、ウナギが上りにくい環境となっているため、三カ所に芝マットの魚道を二つずつ設置した。

 若手養鰻家でつくる青鰻会が中心となり、県や浜松市、都田川漁協などと連携して手掛けた。もともとは、鹿児島県水産技術開発センターが開発した方法。同センターの実証実験で、芝マットの突起部分に体を預けながら、ウナギが魚道として遡上する効果があった。

 海から浜名湖に戻ってきたシラスウナギは、春から夏にかけて成長しながら川を上る。青鰻会の古橋知樹会長(36)=同市西区=は「天然ウナギが増えることを願いたい」と語る。効果については、県水産技術研究所浜名湖分場が検証する。鈴木基生上席研究員は「河川の人工物がウナギの遡上を阻害しているため、芝マットの効果に期待したい」と語る。

(篠塚辰徳)

 

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