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葵祭の伝統「育てて」 追分小にフタバアオイの株

◆来年4月、京都に返還

宮城太会長(左)からフタバアオイの贈呈を受ける児童ら=浜松市中区の追分小で

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 平安の王朝絵巻を繰り広げる京都三大祭りの一つ「葵祭」で、行列の一行が胸や頭に飾るフタバアオイを児童に育ててもらおうと、祭りを支援する市民団体「葵の会浜松」の宮城太(ふとし)会長(73)が十六日、浜松市中区の追分小学校に約三十株を贈呈した。一四〇〇年の歴史を持つ伝統文化への理解を深めながら一年かけて育てる。

 葵祭では毎年一万本のフタバアオイを必要とするが、近年は地元の上賀茂神社(京都市北区)だけで賄うことが難しくなっている。株分けして学校や企業で育ててもらい、一部を神社内の「葵の森」に戻してもらう「葵プロジェクト」が二〇〇六年から続いている。

 家紋がフタバアオイに由来するとされる徳川家ゆかりの浜松城や犀(さい)ケ崖が近い追分小の児童に、地元の歴史や文化に触れてほしいと、河口裕之教諭(46)が参加を提案した。映像などを通じ祭りの歴史を学んできた五、六年六十五人が、校内の花壇に植え、優しく土をかけて水をやった。

 葵祭への協力は市内では北星中(北区)、県居小(中区)、双葉小(中区)に続き四校目。北星中の生徒が二〇年四月末に修学旅行で京都を訪れ、四校を代表して大きくなった苗の一部を葵の森に返す。苗はさらに一年、森で育てられ二一年五月の祭で使われる。

 六年の中野友貴君(12)は「伝統あるお祭りなので、大切に苗を育てていきたい。いつか、大人になったら葵祭を見に行きたい」と話していた。

(鎌倉優太)

 

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