トップ > 静岡 > 5月17日の記事一覧 > 記事

ここから本文

静岡

成長早い「県交配スギ」 植樹でPR

◆花粉半分、作業負担減

植樹される「エリートツリー」の苗=富士宮市で

写真

 県富士農林事務所は十五日、富士宮市北山の日本製紙社有林で、従来より一・五倍成長が早いなどの優れた特徴を持つスギの「エリートツリー」の植樹を行った。県農林技術研究所森林・林業研究センター(浜松市浜北区)が八年かけて完成させ、実際に植えるのは初めて。

 エリートツリーは、三千本に一本程度現れる優秀な樹木を母樹として選抜し、センターで交配。従来品種が伐採まで六十年かかるところ四十年で可能になるなど成長が早く、まっすぐ、強く育つなどの特徴を持つ。花粉も従来の半分以下。成長が早いため下草刈りの回数が抑えられ、台の上に並べたコンテナを使う育苗法を併用することで、地面へのじか植えより作業負担が減るという。

 エリートツリーは国が普及を進めているが、都道府県が独自に研究・開発しているのは静岡のみ。県は近年林業振興に力を入れ、木材生産量は二〇一〇年度の約二十五万立方メートルから、一八年度には約四十五万立方メートルまで増えた。今後植えるスギ・ヒノキはすべてエリートツリーに置き換えていく方針で、二一年度には五百ヘクタールに百万本植樹するのが目標という。

 この日は、富士・富士宮市の関係者や森林組合などの関係者を招き、エリートツリーの利点や植え方などを説明。参加者約二十人が実際に植樹を体験した。同事務所の諸田僚・技監兼森林整備課長は「エリートツリーの導入で森林所有者の負担を軽減し、資源の循環につなげたい」と話した。

(前田朋子)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

中日新聞しずおかの記事はこちら

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索