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タブレットで離れた場所から観光ガイド 東近江で実験、VRも

仮想現実の観光客をゴーグルで確かめながら案内をする声優=東近江市の近江商人屋敷外村繁邸で

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 東近江市は30日から、同市五個荘金堂町の近江商人屋敷外村繁邸で、観光ガイド役が遠隔にいる客をタブレットを通じて案内する試みを始める。拡張現実と仮想現実を組み合わせた技術を活用した全国初の実証実験で、29日には報道陣向けの発表会があった。

 「こちらです」「右を見てください」。タブレットから明るい女性の声が聞こえてくる。言われるままにタブレットのカメラを向けると、現実には誰もいない畳の上に近江鉄道のキャラクター「鉄道むすめ 豊郷あかね」が立っている。「こんにちは」などと話し掛けるとスムーズに言葉を返し、外村繁邸の歴史や見どころを紹介してくれた。

 凸版印刷(東京)などが開発した拡張現実(AR)と、仮想現実(VR)を組み合わせた「XR」という技術を活用し、外村繁邸の1階部分を3次元で計測してバーチャル化した。

タブレット上に登場して案内をする拡張現実のキャラクター=東近江市の近江商人屋敷外村繁邸で

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 観光客側はタブレットを使い、拡張現実のキャラクターを邸宅内の居間に重ねてみることができる一方、400メートルほど離れた「ぷらざ三方よし」には声優がスタンバイ。豊郷あかねに扮(ふん)して、ゴーグル上の仮想現実の空間に再現された観光客とリアルタイムで会話したり、用意した資料を基に質問に答えたりしながら案内する。手にはコントローラーを装着し、立っている位置を変えたり、手を動かしたりすることもできる。

 市は実験期間中、市内の観光スポットを巡る体験型のツアーも同時実施する。市観光物産課の担当者は「遠隔から案内できれば、ガイドの担い手確保や省力化にも効果があるだろう」と期待を寄せ、「XR技術をきっかけに若い世代が近江商人を知るきっかけにしたい」と力を込める。

 実験は、30日と12月8日から来年1月19日までの年末年始をのぞいた毎週日曜、1月24〜31日までの計13日間、午前10〜正午と午後1〜3時まで行われる。申し込み不要。

 (問)東近江市観光協会=0748(29)3920

 (斎藤航輝)

 

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