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伝統野菜「秦荘のやまいも」の収穫始まる 愛荘町

秦荘のやまいもを収穫する北村さん=愛荘町北八木で

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 愛荘町で、強い粘りが売りの伝統野菜「秦荘のやまいも」が三十日、収穫期を迎えた。十一月中旬から町内のJA直売所やさいの里あいしょう館や湖東三山館あいしょうの店頭に並ぶ。

 三百年前から栽培が始まり、戦時中は栽培規制から存続の危機にあったが、宮中への特産品として特別に栽培が許可されたという逸品。粘土質土壌を好み、町内の安孫子、北八木、東出の三地区の生産者で「秦荘やまいも振興会」を組織し、現在は会員十九人が計三ヘクタールの畑で栽培している。

 北八木地区では、同会の北村栄弘(よしひろ)会長(76)が、一千平方メートルの田んぼに高畝をたてて栽培。種芋づくりに一年、種芋を選別して植え付けてさらに一年かけて収穫期を迎えた。細長い刃の専用の鋤(すき)を使い、足で押し込んで土を掘り起こすと、二十〜三十センチの芋が顔をのぞかせた。「今年は、夏場の好天のおかげで、品質はまずまず」と北村会長。

 凹凸のある形状が特徴で、すりおろしても、もちのようにはしでつまみ上げられる粘りが特色。滋養強壮や疲労回復に良いと人気を集めるが、北村さんは「多くの人に食べてもらいたいがすべて手作業で、しかも会員は高齢者が中心なので生産量を増やせない。伝統野菜を次世代につなげていく責任を痛感する」と複雑な表情で話していた。

 (前嶋英則)

 

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