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魯山人の美意識を味わって 信楽、「写し」の器で再現メニュー

魯山人写しの器に「星岡茶寮」の料理を再現して盛り付ける特別会席を考案した林田さん=甲賀市信楽町長野の「魚仙」で

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 甲賀市信楽町長野の「陶(すえ)の辺(べ)料理 魚仙(うおせん)」が、近くの県立陶芸の森陶芸館で開催中の特別展「北大路魯山人(きたおおじろさんじん) 古典復興−現代陶芸をひらく−」(中日新聞社など主催)にちなんだ特別会席「レプリケイション星岡(ほしがおか)茶寮」を提供している。美食家、陶芸家として知られた魯山人(一八八三〜一九五九年)の器を模した信楽焼の器に、本人が料亭で提供していた当時の料理を再現して盛り付けた。特別展の鑑賞に訪れた観光客らからも、好評を得ている。

 魯山人は信楽をたびたび訪れ、同店にも来店したという。店はその後、信楽の窯元が焼いた「魯山人写し」の器を多数購入。特別会席は店主の林田裕貴さん(48)が、魯山人が料理長を務めた東京の料亭「星岡茶寮」の料理を再現しようと考案し、当時の文献をひもといて九皿の献立を作った。

 メインは「灰釉(はいゆう)武蔵野文(もん)四方台鉢」に、甘鯛幽庵(あまだいゆうあん)焼きや子持ち鮎甘露煮、川海老から揚げなどを盛り付けた「山海佳肴(かこう)盛り」。前菜には、パレットのように六枠に仕切られた「絵の具皿」を用いた。取り皿は「織部四方皿」。狸汁(たぬきじる)には、信楽町多羅尾産のこしのあるこんにゃくを入れるなど地元の食材にもこだわり、「山東白菜スープ煮」は、鶏がらとカツオのだしを利かせている。

 林田さんは「栗と零余子(むかご)の田舎煮など、昔ながらの仕事を掘り返しており、料理も『古典復興』。器とともに、魯山人の美意識を感じ取ってほしい」と話す。

 税別三千五百円。十一月も、献立や器を替え、引き続き提供する。月曜(祝日の場合は翌火曜)定休。(問)魚仙=0748(82)0049

 (築山栄太郎)

 

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