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医療的ケア、職種超え支援へ 米原の医師ら団体設立

「皆が楽しんで交流できるイベントになれば」と話す中村さん=米原市新庄で

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 人工呼吸器や胃ろうなどの「医療的ケア」が必要な患者や家族を支えようと、米原市地域包括医療福祉センター「ふくしあ」の医師らが、支援団体「Ten Colors Dream」を立ち上げた。二十七日午後一時半から、ふくしあで座談会や講演会、音楽セラピーの体験などを楽しめるイベントを初めて開く。

 「患者さん本人や家族をはじめ、医療や福祉の関係者がつながるきっかけになればうれしい」。Ten Colors Dreamの立ち上げを進めた、センター長の中村泰之医師(53)は語る。「医療的ケアのほとんどは、患者さんの家族が担っている。地域のさまざまな立場の人とサポートし合えれば」と話す。

 県内で医療的ケアを必要とする人の多くは、守山市の県立小児保健医療センターなどへ通院する場合が多い。たんの吸引が必要で、すぐに車を止めて処置できるよう高速道路を使わない家族もいる。米原市や長浜市などから通うには往復で四時間以上かかることもあり、診察も含めると丸一日を費やさなければならない。「できるだけ家族の負担を減らしたい」と、中村さんは重度の障害がある子どもや大人の自宅を訪問し、診察している。「発熱した」「体調が悪そうだが県立病院に連れて行った方がいいか分からない」といった家族からの相談は、二十四時間受け付け、いつでも自宅に駆けつける。

 イベントは、患者や家族同士が出会うのはもちろん、医者や看護師、介護士やボランティアなどさまざまな分野の支援者が職種を超えて連携を深めるきっかけになれば、と企画した。中村さんは「皆さんと一緒に、支援の輪を広げたい」と話している。当日は午後二時ごろから、医療的ケア児や家族への支援に力を入れる「くまだキッズ・ファミリークリニック」の熊田知浩院長が講演。音楽セラピーや大きな布に空気を入れて遊ぶ「パラバルーン」などを体験するコーナーもある。

 事前の申し込み不要で、湖北地域に限らず、誰でも参加可能。(問)ふくしあ=0749(54)2127

 (安江紗那子)

 

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