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里親体験を絵本に 甲賀の一宮さん

里親の経験に基づいた絵本を制作した一宮さん=甲賀市甲賀町小佐治で

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 県里親連合会副会長の一宮祥子(いちみやしょうこ)さん(74)=甲賀市甲賀町小佐治=が、自らの体験に基づく絵本「ほんまもんのおかあさんやないけど」を制作した。10月は「里親月間」。一宮さんは「少しでも里親のことを知ってもらい、なり手が増えてくれたら」と願う。

 一宮さんはさまざまな形態の里親として、自分の家族とは暮らせない二十数人の子どもたちと関わってきた。現在も高校三年の男子生徒二人を、長期養育と、施設から短期で繰り返し預かるホームステイ型の二種類で受け入れている。

 絵本は、かつて預かった「りゅうちゃん」が主人公。小学二年で初めて来た時は家に入ろうとしなかったが、徐々に一宮さん夫妻になじんでいく姿を、色鉛筆の素朴な絵とともにつづった。

 犬のしっぽをつかんでしかられ、「ほんまもんのおかあさんとちがうから」と悲しんでいたりゅうちゃんが、「大切な子やからいろいろいうんやで」と一宮さんから教えられ、成長していくエピソードも。「ほんまもんのおかあさんやないけど 今のおかあさんでええわ」という、社会人になったりゅうちゃんの実感で締めくくっている。

 絵本は五年前、県の「この子らを世の光に」絵本づくりコンクールで佳作に。さらに彩色を凝らし個人的に業者に印刷してもらった。

 今年四月一日現在、県内で登録している里親は百七十八世帯。里親認定は毎年あるが、近年は養子縁組希望の夫婦が大半で、実親の親権主張に阻まれて成立しない事例も多いという。

 一宮さんは「高齢化が進む中、若い里親が増えてほしい。一方で、里子が中高生にもなれば肉体的な負担は減るので、ある程度高齢でも、穏やかな家庭の中で子どもたちに心を満たしてもらえるのでは」と話す。

 二十六日午後一時から大津市民会館で、連合会の「里親知ってやフォーラム」があり、一宮さんも来場を呼び掛ける。制度については県里親連合会=電077(522)6881、絵本については一宮さん=電0748(88)4423=へ。

 (築山栄太郎)

 

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