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大津園児死亡事故、重傷女児の母が心境語る 「元の生活に戻れるか不安」

ことし5月、事故後に病院で撮影した女児(両親提供、一部画像処理しています)

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 大津市で五月、衝突事故のはずみで軽乗用車が散歩中だった「レイモンド淡海(おうみ)保育園」(同市萱野浦)の園児ら十六人の列に突っ込み、園児二人が亡くなるなどした事故で、膝の骨折などの重傷を負って入院した女児(2つ)の両親が、報道各社の代表取材に応じた。来月八日に事故発生から五カ月を迎えるが、母親は「元の生活に戻れるか不安だ」と心境を吐露。今後は行政に、より一層の安全対策を要望する考えを明かした。

 −八月に退院したお子さんの様子は。

 お散歩に行くときに、車を怖がる。向かってくる車に身体を硬直させたり、駐車する車に「怖い」と言う。歩けるようになって少しずつ日常が戻ってきたが、骨(への影響)は、今後成長しないと分からないし、精神面でも怖がりになっている。元の生活に戻れるか不安だ。

 −右折車を運転していた新立被告について、大津地裁で刑事裁判が進んでいる。被害者参加制度で、公判に臨むお気持ちは?

 しっかり罪をつぐなってもらって、自分が起こしてしまったことに対して、しっかりと向き合ってほしい。ささいな脇見のせいで、どれだけ大きなことが起きたのか。しっかり考えてつぐなってほしい。

 −事故後、市や県が園外保育の安全対策を進めたが。

 防護柵をつくったり、早い対応をしてくださった。ただ現状、保育園の子どもたちはお散歩に出られていない。まだ確実に安全な道路が整備されていないので、まだもう少しやってもらうことがあるんじゃないかなって思う。

 −今後、働き掛けは?

 信号機だとか、防護柵を作るよう、行政に要望書として提案しようと思って、ほかの(被害者の)お母さんと話している。遊びたいさかりの子どもたちを、ずっと園内にとどまらせるのは、未来を奪っているみたいですごく残念。お母さんたちと「何かできることはないか」と話している。

 ◇ 

 一方、事故で右腕を骨折する重傷を負った別の女児(2つ)の両親は、弁護士を通じ、書面で報道各社の取材に応じた。

 女児は今月第二週に医師から骨折の完治を告げられたという。現在、「身体については大丈夫」だが、「心のことは今後どのような変化があるのか心配」としている。

 事故から四カ月経過し、「毎日元気な姿で、笑ったり、怒ったり、泣いたりと過ごしている日常を非常にうれしく思う」としながらも、亡くなった児童の遺族らの心情を考えると「声を掛ける言葉さえ見つからない」と複雑な心境も打ち明けている。

 <大津園児死亡事故> 5月8日午前10時15分ごろ、大津市の県道交差点を右折しようとした乗用車と、直進中の軽乗用車が衝突。弾みで軽乗用車が、歩道で信号待ちをしていた散歩中の保育園児らの列に突っ込んだ。園児2人が死亡、1人が重体、13人が重軽傷を負った(いずれも当時)。右折車を運転していた同市の無職、新立文子被告(52)は、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪で大津地裁で公判中。

 

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