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環境配慮ブランド米、出荷開始 「オーガニック近江米」など3種類

収穫作業が進むオーガニック近江米の田んぼ=野洲市比留田の中道農園で

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 自然環境に優しいなどの特徴がある県の三種類のブランド米が、出荷時期を迎えている。農薬や化学肥料を通常の五割以下に抑えた「環境こだわり農業」でつくられた「みずかがみ」と「環境こだわりこしひかり」に加え、今年からは農薬や化学肥料を一切使用しない「オーガニック近江米」も、統一パッケージで出荷が始まる。

 県では二〇〇一年度から、琵琶湖の汚濁を抑える目的で環境こだわり農業を進めてきた。環境保護を前面に打ち出してブランド力をさらに高めようと、本年度から全国の都道府県で初めて、オーガニック米栽培の支援を開始。栽培で手間となる雑草対策を助けようと、除草機導入の助成制度を設けた。

 県内ではこれまでもオーガニック米が生産されてきたが、農家が個別に販売していた。今年は、稲穂の実りをイメージさせる黄金色を背景に、白色の花々で琵琶湖の形をデザインしたパッケージを作成し、県のブランド米として計約十トンの試験販売を始める。

 十日には、野洲市比留田の中道農園で、オーガニック米のコシヒカリの収穫作業があった。約二十二ヘクタールの水田でオーガニック米を栽培する園長の中道唯幸さん(61)によると、今年は夏の暑さがそれほど厳しくなく、良い品質に仕上がったという。中道さんは「オーガニック米は甘みが強く、よくかんで食べると味に奥深さがある」とPR。県がブランド米として売り出すことについては「オーガニック米に周囲の理解が得られなかった時期もあるので、県を挙げての支援はものすごくうれしい。琵琶湖を守る農業に注目が高まってほしい」と期待した。

試験販売が始まるオーガニック近江米のパッケージ(県提供)

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 オーガニック近江米は十六日から、県内と京都府内のスーパーなどで販売が始まる。価格は一般の米の一・五〜二倍高く、今年の売れ行きを見ながら今後の生産拡大を検討するという。みずかがみは約一万三千トンが出荷される見込み。環境こだわりこしひかりは年間約六・六万トンが生産されており、このうち一部が県の統一パッケージで出荷される。

 県内では水稲の約44%が環境こだわり農業となっている。県食のブランド推進課の担当者は「これだけ環境こだわり農業が普及している県は全国にもない。お米を通して、県や農家の取り組みを県内外に知ってもらいたい」と話している。

 (森田真奈子)

 

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