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琵琶湖の酸素濃度低下 ヨコエビなどの死がいも

 県は三十日、高島市今津沖の琵琶湖の湖底付近における酸素濃度が、例年より低下しており、一部で生物が死んでいるのが確認されたと発表した。冬季に琵琶湖の表層と湖底の水が完全に混ざり合う現象「全層循環」が、今年は確認できなかったことが、影響している可能性がある。

 県琵琶湖保全再生課などによると、二十七日に今津沖の七地点で水深約九十メートルにおける水質調査を行ったところ、酸素濃度が貧酸素状態の目安である水一リットルあたり二ミリグラムを、四地点で下回った。また、三十日に琵琶湖環境科学研究センターが水中ロボットを使って湖底の生物の生息状況を調査したところ、一部でイサザとヨコエビが死んでいるのが確認された。他に調査したスジエビとウズムシは、通常の生息が確認された。

 一方で、酸素濃度の低下により水に溶け出して水質の悪化に影響を与える窒素やりん、重金属類の量については、過去十年間と同程度だという。

 これまでも、植物プランクトンの増殖などにより貧酸素状態が観測されたことがあったが、台風による水の循環で酸素量が回復したという。今回も、同様に酸素濃度が上昇する可能性があるが、現状の低濃度が続けば、魚などの生息に、より広い影響が出ることも懸念される。同課の担当者は「影響が長期化する場合に備え、水質状況の調査をしっかりと注視したい」と話している。

 (森田真奈子)

 

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