トップ > 滋賀 > 8月27日の記事一覧 > 記事

ここから本文

滋賀

外来植物ナガエツルノゲイトウが湖北で拡大 台風の影響か、駆除難しく

白い小さな花が特徴のナガエツルノゲイトウ(左下)。黄色い花はオオバナミズキンバイ

写真

 琵琶湖で繁茂が問題となっている外来種の水草「ナガエツルノゲイトウ」が、昨年九月の台風21号の影響で、湖北部(北湖)で大幅に生育面積を広げたことが、県などの調査で分かった。多くが小規模群落で、在来種と混生している一帯もあり、機械による大規模駆除が難しく、対策が迫られている。

 ナガエツルノゲイトウは、オオバナミズキンバイと合わせて、生育面積が最も小さくなる毎年度末に、駆除を実施。機械を使わなければならないほど大規模な群落がなくなることを目標に、県などが駆除と、その後の巡回・監視に取り組む。

 北湖の生育面積は二〇一八年度の当初は、七千平方メートルだったが、最大で二万一千平方メートルまで拡大した。以前から生育が確認されていた地域では駆除が進んだが、新たに定着した小規模群落の発見が遅れ、同年度末には一万二千平方メートルとなった。

 もともとは湖南部(南湖)の方で広く生育していたが、台風の暴風によって大量の群落断片が北湖に漂着し、繁茂につながったとみられる。南湖では、機械などによる大規模駆除で、生育面積が一万平方メートルから四千平方メートルに減少した。

 オオバナミズキンバイは全域に渡って三年連続で減少しており、ピークだった一六年度の約三十万平方メートルから、一八年度は十一万四千平方メートルとなった。

◆駆除活動 成果や課題探る 草津で県内外研究員ら

琵琶湖に生育する外来の水草を観察する参加者たち=草津市下物町で

写真

 琵琶湖をはじめ、各地で大量繁茂が問題となっている外来水草の管理について、研究成果を発表するワークショップが二十六日、草津市下物町の琵琶湖博物館で開かれた。

 県立大の水陸両生外来植物管理研究会が主催。「オオバナミズキンバイ」を中心に、滋賀、千葉、大阪で取り組んでいる外来水草の駆除活動の成果について、各地の研究員が発表した。

 オオバナミズキンバイは、県内では二〇〇九年に初めて確認され、急速に分布範囲を拡大している。研究会では、機械による大規模駆除を実施した後も、想定の域を超える再生能力を考慮して、分散リスクが高い場所を優先して戦略的に駆除していると紹介。また、駆除した水草をメタン発酵処理して、野菜栽培の肥料として有効活用していく研究結果も披露した。

 その後、県自然環境保全課の職員らが、水辺の外来水草が岸辺にまで分布を広げた場所を案内した。中井克樹主幹は「昨年の豪雨によって水位が上がった影響で、陸にまで水草が流れ着いている。水辺に比べて拡散リスクは低いが、順を追って除去を進めていくことが必要だ」と強調した。

 (芳賀美幸)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索