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在宅介助から旅行までサポート 大津の2社が連携

在宅でリハビリに励み、念願のブルーベリー摘みに行けた女性(大西さん提供)

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 元気になったら、旅行に行きたい−。そんな高齢者らの希望を叶(かな)えようと、訪問看護ステーション「彩」(大津市京町)と、介護旅行を専門とする「どこでも介護」(同市瀬田大江町)が連携して、在宅でのリハビリテーションから旅行までをサポートする取り組みを始めた。楽しい計画のためにリハビリに前向きに取り組んでもらうとともに、旅先でも不安なく介助を受けてもらいたいとの狙いだ。

 「彩」の訪問看護を受ける女性(94)は先月下旬、高島市内の農園で、ヘルパーに車いすを押してもらいながらブルーベリー摘みを体験。友人らと喫茶店でおしゃべりも楽しんだ。

 二カ月前に自宅で転倒し、腰を骨折。家の中の移動や入浴が難しくなった。訪問看護で理学療法士の助言を受けながら「元気になったらブルーベリー摘みに行く」という目標を掲げて、リハビリに励んできた。

 「彩」では、身体機能が低下した高齢者の自宅を看護師やヘルパーが訪問し、医療的措置や入浴介助、リハビリテーションをサポートしている。利用者の中には、回復に向かう中で「故郷をもう一度、訪れたい」「温泉に行きたい」などと外出を希望する人もいたが、訪問看護サービスの中では希望を叶えることができず、利用者も介助者がいないために諦めていた。

「新しい介護サービスの形として確立したい」と話す伊藤さん(右)と大西さん(左)ら=大津市京町の訪問看護ステーション「彩」で

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 「どこでも介護」代表の大西友子さん(55)が、理学療法士として彩のスタッフをしていた縁もあって、在宅リハビリから旅行まで、一連のサポートをする新サービスを始める構想に至った。

 同社はこれまで、個人などから依頼を受けて、バリアフリーの観点から旅行先の提案、ヘルパーらによる旅行中の同行サービスを行ってきた。大西さんは「これまでは依頼者の方の日常生活には関わりがなかったが、リハビリの段階からサポートできることで、旅先で必要な介助もよく分かり、サービスの向上につながる。同行するヘルパーも、普段の顔なじみなら、利用者が気を使うことも少なくなるのでは」と連携の意義を語る。

 彩代表の伊藤哲哉さん(60)は「具体的な目標があることで、リハビリに取り組む利用者の方の気持ちも変わる。いくつになっても生き生きと人生を楽しめるように、サービスを充実させていきたい」と話している。

 (芳賀美幸)

 

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