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英国の日本酒品評会で最高位 長浜・佐藤酒造「大湖」

「プラチナ賞」を獲得した大湖と佐藤社長=長浜市榎木町で

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 英国ロンドンで開かれた日本酒の品評会で、佐藤酒造(長浜市榎木町)の特別純米酒「大湖(たいこ)」が最高位のプラチナ賞を獲得した。受賞したのはコンテスト用に製造した酒ではなく、一般販売している同社の主力商品。二〇一五年には同じ品評会の金賞を獲得しており、さらなる高評価に佐藤硬史(かたし)社長(45)は酒造りへの自信を深めている。日欧経済連携協定(EPA)の発効という追い風もあり、「郷土の魅力を世界に発信したい」と意欲を燃やしている。

 品評会は、日本酒の文化や歴史を学ぶ団体「酒ソムリエ協会」が五月十九日に開いた「ロンドン酒チャレンジ2019」。各国から参加した二十八人の「酒ソムリエ」が味わいや香り、ラベルなどを総合的に審査。今月二十一日に結果が発表され、プラチナ賞は県内唯一の大湖を含め、全国の十八銘柄が受賞した。

 大湖は海外輸出用の銘柄で、国内では「湖濱(こはま)」(七百二十ミリリットル、税抜き千四百円)の名称で販売している。瓶の色は琵琶湖を連想させる青色。ラベルの模様も琵琶湖をかたどった。年間約一万五千本を生産し、香港やマカオ、オランダなどにも輸出している。

 酒米は地元産の「山田錦」を使用。精米歩合は60%、アルコール度数は16・5%で、柔らかな口当たりと米のうまみを感じられる味わいに特長がある。

 佐藤氏の父啓太郎さんらは「長浜曳山(ひきやま)まつり」の会場で知られる長浜八幡宮のそばで一九七三年まで酒蔵を営み、「湖濱」を造っていた。その後、いったん酒造りは途絶えたが、佐藤氏が一〇年に佐藤酒造を設立、翌年に酒造免許を取得して湖濱を復活させた。

 二月の日欧EPA発効で欧州に輸出する日本酒の関税が撤廃され、各日本酒メーカーは輸出に意欲的だ。同社も今回のプラチナ賞獲得で欧州での商機拡大を見込める。佐藤氏は「受賞を弾みに品質をさらに向上させ、海外での販路も拡大したい」と意気込む。

 中部・北陸地方では加藤吉平商店、南部酒造場(福井)、薄井商店(長野)、渡辺酒造店(岐阜)の各銘柄もプラチナ賞に輝いた。

 (相馬敬)

 

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