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湖南市談合、信用失墜許されぬ 元部長逮捕で市長謝罪

記者会見で深々と頭を下げる(左から)谷畑市長、谷口副市長ら=湖南市役所で

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 湖南市菩提寺(ぼだいじ)北小学校の空調設備工事を巡り、設計金額を業者に漏らしたとして、市の元建設経済部長望月敬吾容疑者(61)らが官製談合防止法違反などの疑いで逮捕された事件は、市や地元住民らに大きな衝撃を与えた。県警は十四日、市役所東庁舎など四カ所を家宅捜索し、現場は物々しい雰囲気に包まれた。谷畑英吾市長は同日、記者会見し、「市民の皆さまにご心配をおかけし、誠に申し訳ない」と謝罪した。

 会見で谷畑市長は「法令を適正に順守すべき公務員、職員の模範となるべき幹部だった者が逮捕されたという事実に、大きな衝撃を受けている」とした上で、「社会人として倫理観を欠いた信用失墜行為は許されない。警察の捜査に全面的に協力し、捜査過程や結果から新たな事実が明らかになれば、厳格かつ的確に対処していきたい」と述べた。

 さらに、事件の概要が判明次第、第三者の大学教授と弁護士、公認会計士の三人による入札等監視委員会を速やかに開き、原因究明や再発防止に向けて調査する方針を示した。

 望月容疑者の人物像について、谷畑市長は「まじめで慎重な、石橋をたたいて渡るタイプ。細かな報告も欠かさない調整型の職員だった」と振り返った。市関係者によると、望月容疑者は今年三月の市議会定例会で、涙ぐみながら退職のあいさつをするなど、情にもろい一面もあったという。三月末で定年退職後、四月から同市総務部人権擁護課の社会福祉施設「柑子袋(こうじぶくろ)会館」館長に再任用されていた。

 市によると、菩提寺北小の空調設備工事は、国の補助を受けた二〇一八年度十二月補正予算の繰り越しで、夏休み中に工事を実施し、九月の残暑に間に合わせる予定だった。だが、事件を受けて入札はやり直しとなり、工事は秋以降にずれこむ見通しになった。

 市役所東庁舎で午前十時から続いた県警の家宅捜索は午後五時前まで続き、西庁舎など三カ所と合わせて工事関係資料や予算書、人事台帳など三百八十八点を押収した。

 (築山栄太郎)

 

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