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琵琶湖「全循環」いつ? 大幅に遅れ

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 琵琶湖の表層と湖底の水が完全に混ざり合う現象「全循環」が、今年は大幅に遅れている。例年は二月ごろ起きるが、三月に入っても確認されなかった。昨夏の猛暑が原因とみられ、県によると、調査を始めた一九七九年以来、最も遅いという。

 全循環は、冬の水温低下で酸素を豊富に含んだ表層の水が低層に沈み込み、酸素濃度の低い湖底の水を押し上げて混ざることで、湖全体の酸素濃度が一定になる現象。湖底まで酸素が行き渡ったことを示すことから「琵琶湖の深呼吸」とも呼ばれる。

 県によると、例年二月上旬〜中旬にかけて見られ、昨年は過去十年で最速の一月二十二日に確認されたが、今年は三月に入っても確認されていない。これまでに最も遅かった二〇〇六年の三月十九日を、すでに二週間ほど経過。昨夏の猛暑の影響で、湖面の水温が下がりきらず、循環しにくくなっているとみられる。

水温と溶存酸素量を測る職員=琵琶湖で(県琵琶湖環境科学技術センター提供)

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 県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)によると、毎月三〜四回、高島市の今津沖で調査を実施。直近の三月二十六日は、湖底付近(水深九十メートル)の七地点を調べたところ、酸素濃度が水一リットルあたり八ミリグラムを超え、表層(同五十センチ)と変わらない地点があった一方、四ミリグラム以下の地点も四カ所あり、全循環が確認できなかったという。

 ただ、湖水の九割程度は酸素が行き渡っているという。湖底付近は、イサザやヨコエビなどが生息するが、貧酸素状態ではないとしている。同センターの担当者は「酸素濃度の低い水塊がまだ消えていないので、今後も注視していきたい」と話している。

 (浅井弘美)

 

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