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野洲市が合葬墓整備へ 県内自治体で初

野洲市が整備する合葬墓のデザイン案。背後に三上山が広がる

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 野洲市は、多数の遺骨を共同で納める合葬墓を市営墓園(さくら墓園)内に整備する。四月から設計に着手し、年内の完成、供用開始を目指す。墓を新たに用意したり、維持したりするのが難しい人に対応するのが狙いで、県内の自治体で合葬墓を整備するのは初めてという。

 合葬墓は血縁や婚姻関係に関わりなく、多くの人の遺骨をまとめて葬る施設。骨つぼを個別に預かる納骨堂と違い、いったん納めると遺骨は取り戻せなくなるが、一般的に最初に支払う使用料が安く、管理費を払い続ける必要が無いため、残された家族に負担をかけなくて済む。

 少子化や未婚者の増加で無縁墓や墓じまいに至るケースは少なくなく、そうした人たちの新たな受け皿として、合葬墓の整備が秋田市や神戸市、長野県諏訪市など、全国の自治体で進んでいる。

 野洲市でも一九八九年に供用を始めた千五百区画の市営墓園は現在、空きが無い状態。その一方で、跡継ぎが不在のため、長期間放置された墓も目立ち始めている。

 そこで、墓を持てない人や墓じまいを希望する人にも対応できるよう、墓園緑地の地中に約二千体の遺骨が入る納骨室を造る。デザイン案では、三上山(近江富士)を望みながら木立の中に魂が眠るイメージ。地上には石製のモニュメントを建て、家族が供花して、お参りできるようにする。

 県外の自治体では申し込み開始と同時に生前予約が殺到したケースもあったため、同市は使用を市民に限定する。使用料は一体五万〜十万円を想定し、墓園内の墓から遺骨を移す人には使用料を減額する。

 墓園を所管する環境課の西村拓巳課長(52)は「合葬墓を一つの墓に見立て、市民に安心して入っていただけるようにする。単身者などが抱える、亡くなった後への不安も解消できるようにしていきたい」と話す。

 (平井剛)

 

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