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老舗しょうゆ店が多彩戦略 木之本

時代に合わせた商品展開をしているダイコウ醤油の大杉さん=長浜市木之本町で

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 創業167年の老舗しょうゆ醸造販売店「ダイコウ醤油(しょうゆ)」(長浜市木之本町)が、さまざまなアイデア商品を展開している。全国的にしょうゆの出荷量が落ち込む中、時代に合わせた戦略で伝統の味を守っている。

 地元でじわりと人気が広がっているのが、自前の薄口しょうゆをベースに北海道産の昆布と鹿児島県産のかつお節のエキスを計45%配合した「白ダシ醤油」(四百ミリリットル入り、八百九十五円)。これ一本で、うどんのつゆや、だし巻き卵の味付けなど幅広い使い道があり、料理に手間が掛からない点が売りだ。

 一昨年秋の発売から口コミで評判が広まり、今はリピーターを中心に月二百本を売り上げる商品に成長。店舗に出向いて直接購入してもらおうと、スーパーでの販売は市内の二店にとどめている。

 開発した六代目店主の大杉憲輔さん(44)は「共働き世帯が増え、料理に割ける時間が減る中、簡単に調理できる手軽さが受けている。エキスの配合割合を高め、味にも相当こだわった」とPRする。

 他に、砂糖の配合割合を高めた「醤油シラップ」(百五十ミリリットル入り、六百五十円)は昨年十二月、若者にも受けるようスタイリッシュな瓶に変えて販売。カラメルのような風味が特徴で、アイスクリームにかけたり、料理の隠し味に使ったりできる。

 同じく昨年十二月に発売したオリジナルのしょうゆ差し(三百九十五円)は、外食産業に着目して発案した。「飲食店で好みのしょうゆに出合えても、店の人には尋ねづらい」と、醸造元が分かるよう店名を記した瓶を製造。市内の居酒屋に置いてもらったところ、狙い通り個人客から注文が入っている。

 しょうゆ差しには、漢字の「大」と「幸」を組み合わせた店のラベルが記してあり、縁起がいいと、結婚式の引き出物として注文も舞い込んだ。

 日本醤油協会(東京)によると、一昨年の全国のしょうゆの出荷量は、ピークだった一九七三(昭和四十八)年の六割弱となる約七十七万キロリットル。家庭料理の洋食化や外食の日常化などが背景にある。

 「生活スタイルが変わる中、しょうゆに触れる間口を広げていきたい」と大杉さん。年内にはさらに二つの新商品の発売も計画している。

 (渡辺大地)

 

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