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湖面のUFO?隠れ名所撤去へ 県の水質自動測定施設

撤去されるブイ状の水質自動測定施設=長浜市の琵琶湖(北湖)で

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 県は3月中旬から、琵琶湖の水質を観測する「水質自動測定施設」を撤去する。設置から30年近くが過ぎて老朽化が進んだとともに、新たな観測項目に対応できなくなったためだ。湖面から現れた未確認飛行物体(UFO)や人工衛星を思わせる施設として、県民らに琵琶湖の隠れた名所と知られていたが、半年ほど掛けて姿を消す。

 県によると、観測施設は琵琶湖の南湖に一基、北湖に二基あり、県が一九九〇〜九二年に約十億円をかけて設置。南湖は十六メートル四方の高床式、北湖の二基は高さ約二十メートル、直径最大六メートルのブイ状で、いずれも湖上では目立つ大型施設だ。

 観測施設は、湖面の水質や水温、透明度などを観測し、無線でデータを陸地の基地局に送信していた。だが機器が老朽化し、必要なデータ量も確保できたことから二〇〇六年度までに測定を休止。その後は施設維持に費用がかかっていた。

撤去される高床式の水質自動測定施設=草津市の琵琶湖(南湖)で

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 県は施設改修による再活用も検討したが、環境保全運動の進展で湖面の環境は緩和されたものの、湖底の貧酸素化など新たな環境課題が浮上。県が一五年に新たな水質実験調査船を導入したこともあり、役割を終えたとして撤去を決めた。

 撤去作業では、南湖の高床式の一基は、屋根、外壁の順に解体し、六本のくいも湖底下十メートルの地中で切断する。北湖のブイ状の二基はダイバーが潜って、海底の重りと施設をつなぐ鎖を切断する。ともに半年ほど掛かる大掛かりな作業だ。

 県によると、琵琶湖で観測施設ほど大きな構造物を撤去した例はないという。県琵琶湖政策課の担当者は「施設の三基はくいや鎖を切断するため、一部が湖底に残ってしまうが、漁業や船舶航行に影響が出ないようにしたい」と話した。

 (成田嵩憲)

 

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