統一地方選2019

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<知事選本紙世論調査>(下) 原発再稼働で県民二分

2019年4月4日

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 金元さん、杉本さん、西川さんによる三つどもえの争いとなっている知事選。本紙が県内の有権者を対象に実施した世論調査で、運転開始から四十年超の原発の再稼働について聞くと、安全性を確認して再稼働をすべきだと答えた有権者が半数を超えた。一方で、再稼働させるべきでないとの回答も四割を超え、再稼働に反対する有権者が一定数いることが浮き彫りとなった。北陸新幹線の敦賀−大阪間に関しては、二〇二三年春の敦賀開業から十五年以内をめどに全線開通を求める有権者が過半数を占めた。

 県内の原発では、関西電力が運転開始から四十年を超えた高浜原発1、2号機と美浜原発3号機の来年の延長運転を目指すが、老朽原発の再稼働を不安視する声もある。世論調査で賛否を尋ねると「安全性を確認して再稼働すべきだ」と賛成する有権者は51・8%で半数超。一方「再稼働させるべきではない」と反対する有権者も43・5%に達し、県民世論は二分された状況だ。

 地域別では、原発立地の嶺南で賛成が57・7%、反対39・1%とやや差が開いた。嶺北では賛成50・5%、反対44・5%となった。

 男女別では男性が賛成56・9%、反対40・7%。女性では賛成47・2%、反対46・1%でほぼ並び、女性の方が反対意見が多い傾向が出た。

 年齢別では二十代、四十〜五十代、七十代で賛成が五割超。十代と三十代は反対が上回り、六十代はほぼ同数だった。職業別では、農林漁業や主婦、学生で反対が賛成より多い。

 支持政党で見ると、自民と公明の支持層で約七割が賛成。立憲民主、国民民主、共産支持層はいずれも反対が七割前後だった。無党派層は賛成43・0%、反対51・3%で反対が上回った。

◆早期全線開通願う声、半数超 新幹線

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 北陸新幹線は四年後の二〇二三年春に敦賀まで開業する予定だ。敦賀−大阪間の延伸には十五年の工期が必要な見込みだが、できるだけ早い着工認可を目指す県と、財源の問題から着工を遅らせ四五年の開業を提示した国とで温度差がある。大阪まで全線開通する時期について尋ねると、早期着工で「敦賀開業から十五年以内をめどに全線開通してほしい」が52・1%を占めた。

 一方、有権者の20・9%は「十五年以上かかっても仕方がない」と回答し、「延伸する必要はない」は22・5%に上った。杉本さんと西川さんは新幹線延伸を観光や定住促進の起爆剤とする考えで早期の着工認可を目指しているが、冷めた目の有権者も多いようだ。金元さんは延伸に反対している。

 地域別に見ると、十五年以内の全線開通を求める有権者は嶺北で51・1%、嶺南で56・3%。「十五年以上かかっても仕方がない」は嶺北21・8%、嶺南17・1%で、敦賀−大阪の延伸区間のある嶺南で早期開通の支持が多い。延伸不要はあまり地域差はなく嶺北22・7%、嶺南21・9%だった。

 関心のある政策分野で見ると、「人口減少対策」を求める有権者で十五年以内の開業を望む声が63・4%と多く、新幹線効果に期待が大きい。「福祉・医療」を求める層では延伸不要が25・8%で平均より高く、巨額事業への反発がありそうだ。

◆県庁跡「福井城再建」が最多

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 お堀の中には、やっぱりお城?−。福井城跡にある県庁舎が移転した場合、跡地に建ててほしい施設を尋ねたところ、「福井城の再建」が30%で最多となった。次いで「公園」が27%、ショッピングモールが10%で続いた。

 「その他」を含めて十項目から選んでもらった。年代別に見ると、二十代、五十代、六十代、七十代以上で「福井城の再建」、三十代、四十代で「公園」がトップになった。一方、十八〜十九歳は「ショッピングモール」が最も多かった。男性、女性ともに「福井城の再建」「公園」「ショッピングモール」の順番に多かった。

 県庁舎の移転・再配置を巡っては、杉本さんは福井市とともに福井城址(じょうし)整備を順次具体化し、県庁舎移転を含む将来ビジョンを策定すると掲げる。西川さんは二〇一九年度から議論を始めたいとの考えを表明している。金元さんは福井駅前の大規模開発に反対しており、県庁舎移転に触れていない。

 (今井智文、鈴木啓太)

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統一地方選の日程

前半戦
知事 告示3/21(木)
政令指定市 市長 告示3/24(日)
県議 告示3/29(金)
政令指定市 市議 告示
投開票4/7(日)
後半戦
一般市長、一般市議 告示4/14(日)
町村長、町村議 告示4/16(火)
投開票4/21(日)
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