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被災地リンゴ、都内で完売続く 県が企画、支援に感謝

 台風19号で被災した県の復興支援につながればと、千曲川の堤防決壊現場周辺の農園で被災を免れたリンゴが東京都内で販売され、多くの人が買い求めている。「首都圏の方の温かさをうれしく思う」。県産のリンゴは台風で大きな打撃を受けただけに、企画した県の担当者は支援の広がりに感謝する。

 「農家の方たちにもう一度『リンゴを作ろう』と思っていただきたい」。東京都中央区の「無印良品 銀座」。リンゴの売り場には、こうメッセージが書かれた黒板が掲げられ、被災地の様子が店内のモニターに映し出されていた。

 同店では千曲川の堤防決壊現場の両岸に位置する長野、須坂両市のリンゴ農家から仕入れたブランド品種「サンふじ」を販売。十日に販売を始めてから、入荷のたびに完売している。

 販売するリンゴは水に漬かったり泥が付着したりはしていないが、通常は店頭に並ばない小傷や変形が見られる品を「味に問題はない」との理由であえて選んだ。東京都中央区の看護師樋口綾子さん(31)はリンゴを手に取りながら、「見た目は全然気にならない。長野のリンゴはおいしいイメージがある」と話した。

 農家の支援とあわせて大消費地の首都圏でのPRを狙って県が企画。これまでも同店では県特産の「シナノゴールド」や「秋映」を扱ってきたこともあり、無印良品の担当者の榊かおるさん(34)は「お客さまに長野のリンゴの魅力を伝えるとともに販売することで被災地に貢献できれば」と語った。十二月上旬まで販売する予定。

 近くにある県アンテナショップ「銀座NAGANO」でも二十日、長野、須坂両市で収穫されたリンゴ二百個が店舗前で売り出された。阿部守一知事や県のPRキャラクターのアルクマがアピールすると、道いっぱいに人が集まり、約三十分で完売した。長野市出身で東京都渋谷区の芸能事務所所属酒井波湖(はこ)さん(29)は「被災地を思うと胸が痛い。リンゴを買うことでちょっとずつ支援ができたらいい」と話していた。

 (城石愛麻、渡辺陽太郎)

 

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