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獅子舞の担い手は女子高生 大鹿村、10日の産業祭でも披露

村制130周年記念式典で獅子舞を初披露したメンバーら=大鹿村で

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 大鹿村では少子高齢化で担い手が不足し、地区の伝統行事存続が危ぶまれている。そんな中、大河原地区に古くから伝わる獅子舞を復活させようと、同村の女子高校生たちが奮闘している。

 「キャハハ」。同村の公民館で八日夜、勇壮な獅子の中から、黄色い歓声が響いていた。十日の村産業文化祭に向けて練習をしているのは、村内に住む八人の女子高生だ。

 大河原地区の獅子舞は江戸時代から、地元の大磧神社で奉納されてきたと伝わる。獅子舞とともに受け継がれる和太鼓の内側には、「安永九年(一七八〇年)」と記されている。二〇一〇年の御柱祭を最後に奉納が途絶えており、保存会が住民に声をかけてきたが、高齢などを理由に担い手が見つからなかった。

 村制百三十周年を迎えた今年、記念事業として伝統芸能の復活への取り組みが始まり、公民館が村内の高校生に参加を呼びかけた。保存会の北島千良穂代表(80)は「獅子舞がなくなって寂しく思っていたから、若い人が継いでくれると聞いてうれしかった」と話す。北島さんが九月の初練習に顔を出すと、なんと集まったのは全員が女子高生。体力が必要とされる獅子舞は地区の男衆が担ってきただけに「驚いた。大丈夫かと心配になった」。しかし、「やりたいです」と言う女子高生らのやる気を意気に感じ、毎週金曜日に獅子舞や太鼓、しの笛の練習を続けてきた。

保存会の指導を受けながら楽器を練習する女子高生ら=大鹿村で

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 復活した獅子舞は今月二日、村制百三十周年記念式典で初めてお披露目した。女子高生たちは、周辺自治体の首長など約百五十人が見守る中、勇壮な獅子舞を見事に演じきった。北島さんは「まだまだ本物じゃない」と言いつつも、「放課後、夜遅くまで頑張って練習してくれている」と目を細める。

 獅子頭を演じる飯田OIDE長姫高校二年の羽場夏希さん(17)は「大鹿には高校がないので、久しぶりに地元の友人と一緒に活動できるのは楽しい」と笑顔を見せ、十日の産業祭に向けて「若い人の活発な姿を見せて、村民を元気にしたい」と意気込む。北島さんは「今後も、高校生による恒例行事として続いていけば」と期待を寄せた。

 (飯塚大輝)

 

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