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下水処理は本格復旧に1〜2年 節水に知恵を出し合い

掃除に使った水を中庭の植え込みに流して節水に協力する児童ら=須坂市の井上小で

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 台風19号による千曲川の堤防決壊で浸水し、下水処理を一時停止していた県営の下水処理施設「クリーンピア千曲」(長野市赤沼)が、汚水を塩素消毒する簡易的な処理で対応を続けている。本格的な復旧には1〜2年かかる見込みで、県などの節水の呼び掛けに地元の住民らが知恵を絞っている。

 クリーンピア千曲は、長野市、須坂市、小布施町、高山村の四市町村が利用。計十四万三千人を対象に、一日あたり平均で約五万立方メートルを処理している。十月十三日早朝に下水処理場の一階部分が浸水したため、処理機能が停止。ポンプ車などを使って応急的に下水を処理してきた。

 国が非常時に認める塩素消毒だけの簡易的な処理方法を採用しているものの、被災前の処理能力には至っていない。再び大雨が降ればマンホールから汚水があふれ出る可能性もあるとして、県などは節水だけでなく「油や洗剤を下水に流さないで」と環境面への配慮も求めている。

 地元の事業者や学校も積極的に節水に協力。長野市、須坂市で営業展開する美容室「りんごの木」は、客の了承を得た上でシャンプーの回数を二回から一回に減らし、パーマ液を入れる容器は洗わなくても済むようラップをかけて使っている。島田良代表(43)は「節水について知らないお客さんも多く啓発にもつながる」。

 須坂市教委は、市内の小中学校に、「絵の具や習字の墨汁を下水に流さないで」「歯磨き粉を使わずに水だけで歯磨きをして」などと依頼。同市の井上小では、廊下の拭き掃除に使う水を半分に減らし、使い終わったら中庭の植え込みや鉢植えにまいて節水に取り組む。宮坂ゆかり校長(59)は「親の農園が浸水した児童もいて協力しなさいと呼び掛けるのが難しい中、児童自らが考え、実践してくれた」と話した。

 (寺岡葵、城石愛麻)

 

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