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8年ぶり100件下回る 夏山シーズンの県内遭難

滑落した遭難者の救助活動を行う県警山岳救助隊員=北アルプス前穂高岳で(県警提供)

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 夏山シーズン(7月1日〜8月31日)の県内での遭難件数が昨年同期比18件減の99件となり、2011年以来、8年ぶりに100件を下回ったことが県警のまとめでわかった。負傷者数は63人と4人増えたものの、遭難者数は15人減の106人、死者・行方不明者は計9人で昨年同期から半減した。悪天候が続き、登山者数が減少したのが要因とみられる。

 県警山岳安全対策課によると、年齢別の遭難者数は六十代が三十三人で最多。七十代以上の二十七人、五十代の二十一人が続いた。四十代以上の割合は86・8%で昨年よりも6・6ポイント増加しており、中高年と高齢者の遭難が目立っている。遭難の理由では、転倒や滑落・転落が六十三件で全体の65・7%を占めた。

 一方で、遭難件数が減少した要因について、同課は「入山者自体が少なかった可能性がある」と分析。今年は梅雨明けが遅く、気象庁によると、七月の日照時間が松本市で昨年の半分以下になるなど悪天候が続いた。昨年は四十六件だった七月の遭難件数が、今年は三十二件に減少した。

 山域別の遭難件数を見ると、北アルプスが七十六件と最も多く、八ケ岳連峰八件、中央アルプス六件、南アルプス三件と続いた。北アルプスでも、白馬岳などのある後立山連峰と、槍ケ岳を含む槍・穂高連峰で計五十七件と、登山者が多い山で遭難が相次いだ。

 県警山岳安全対策課の井出幹哉次長は「これからの季節も登山者は多い。天候の確認を怠らず、日帰りでもヘッドライトを持参するなど装備を充実させて山に登ってほしい」と注意を呼び掛けている。

 (高橋信)

 

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