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初の死亡事故に衝撃 飯田・天竜川カヌー大会

天竜川の転覆死亡事故現場付近=飯田市時又で

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 飯田市時又の天竜川で二十五日、「第四十八回全日本天竜川カヌー競技大会」に参加していた下諏訪町の寺田祥一さん(64)のカヌーが転覆し、寺田さんの死亡が確認された。一九七二年から開催されている大会で死亡事故は初めて。主催する県カヌー協会や高森町の関係者は対応に追われた。

 「救急車を呼んで」。カヌーが転覆した現場では、観客らから叫び声が上がった。

 救助作業を見守った近くの住民や救助に協力した天竜川舟下りを運航する「天竜舟下り」の社員によると、寺田さんの後ろにいた救命救急の資格を持つ参加者が河原に救助。他の関係者と一緒に人工呼吸や心臓マッサージをした。意識不明の状態だった寺田さんを天竜舟下りの救助船に乗せて近くの時又港まで運び、救急車で病院に搬送した。

 救助活動を見守った七十代男性は「下流から他のカヌーが救助に向かい、カヌーの中で人工呼吸するなど騒然とした雰囲気だった」と語った。

 カヌー経験者の男性によると、転覆現場の直前にはカーブが難しく、流れが速い鵞流峡沿いを通るが、現場付近は流れが緩やかという。高森町によると、鵞流峡には六人の水上レスキューを配置するなどの安全対策を講じており、寺田さんは同所を通過後に転覆したとみられる。

 地元消防団の元団員の男性は「水位はいつもよりやや多いが、特別危なくはなかった」と振り返った。

 町によると、寺田さんは転覆した際にカヌーから脱出できず、水没した状況になったと推測されるとしているが、飯田署などが事故原因などを調べている。

 この事故を受け、大会閉会の際に会場の親水公園で壬生照玄町長が口頭で報告。表彰式などは開かず、集まった人たちが黙とうをささげた。

 (二神花帆、伊勢村優樹、飯塚大輝)

 

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