トップ > 長野 > 5月16日の記事一覧 > 記事

ここから本文

長野

110年目、恒例の放牧始まる 初夏の美ケ原

広大な牧場に放牧された牛=長和町の美ケ原高原で

写真

 松本、上田、長和の3市町にまたがる美ケ原高原にある美ケ原牧場で15日、恒例の牛の放牧が始まった。美ケ原牧場畜産農業協同組合(松本市)が毎年実施して110年目。今年は中南信地域の畜産農家から黒毛和種と乳牛計約250頭を預かり、10月上旬まで放し飼いにする。

 同組合によると、標高約2000メートルの牧場は夏でも平地より7、8度気温が低いため、暑さに弱い牛の健康に好環境で、40キロほど体重増が見込める。牛は1頭を除き雌で、約400ヘクタールの敷地で伸び伸びと走り回ることで、お産を乗り切る足腰も鍛えられるという。

 牛はトラックで畜産農家を回って牧場まで届ける。この日は、山形、筑北両村や安曇野市明科から30頭が入牧。嫌がる牛もいたが、入った後は元気に走り回って牧草をはんでいた。7月下旬まで順次入牧する。

 同組合によると、放牧頭数は1980年代の約700頭をピークに減り続けている。経営難などによる廃業が原因で、宮下隆文組合長(70)は「全県から牛を募っているが足りない。県外からの誘致も検討しなければ続けられない。国は外国との自由貿易協定の前に、国内畜産業への支援を考えるべきだ」と話した。

 (川添智史)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索