トップ > 三重 > 1月23日の記事一覧 > 記事

ここから本文

三重

練習合間に日本体験 パラ五輪・英水泳チーム

鈴鹿墨で書道を体験する選手たち=鈴鹿市御薗町のスポーツマンハウス鈴鹿で

写真

 八〜九月の東京パラリンピックに向け、鈴鹿市御薗町の県営スポーツガーデンで事前キャンプを続けている英国のパラ水泳チームが、練習の合間に鈴鹿ならではの活動を体験している。選手十九人を含む関係者三十三人には英気を養ったり、希望に胸を膨らませたりする貴重な時間となっているようだ。チームは二十七日まで滞在し、いったん帰国する。 

◆地元の墨使って書道

 宿泊施設「スポーツマンハウス鈴鹿」(御薗町)では二十一日、地元の鈴鹿墨を使って書道に挑戦した。

 課題は母国や競技にちなんで「英」と「泳」。会場の会議室で、講師役の書家伊藤潤一さん(33)=松阪市=が音楽に合わせて一・八メートル四方の和紙に力強く手本を書いた後、選手らがそれぞれ墨をすり、半紙に向かった。正しい書き順や二度書きの禁じ手などは気にすることなく、伸び伸びと表現。愛らしいイラストを添える個性派もいた。

 自分の名前を当て字で書く応用編も。「序奈参」と印刷された手本を半紙の下に敷き、丁寧に書き写したジョナサン・ブース選手(21)は「書道がこれほど難しいものかとびっくりしたけど、(伊藤)先生のパフォーマンスは見ていて癒やされた」と満足そうだった。

◆パワードスーツ体感

不自由な下半身にパワードスーツを装着して歩行する選手=鈴鹿市南玉垣町の鈴鹿ロボケアセンターで

写真

 鈴鹿医療科学大白子キャンパス(南玉垣町)の鈴鹿ロボケアセンターでは二十二日、機能回復訓練に活用するパワードスーツの機能を体験した。

 スーツは、体を動かすよう指示する脳からの信号を皮膚に張ったセンサーで読み取り、各関節の電動補助具を動かす仕組み。開発したサイバーダイン(茨城県つくば市)が子会社としてセンターを設け、機能回復を目指す身体障害者らを受け入れている。

 スーツの種類はつま先や腰に特化した小型のものから、下肢全体に及ぶ大掛かりなものまで多彩。選手らは仕組みや活用法などの説明を受けた後、スタッフの手を借りて思い思いに体験した。

 二〇一二年に乗馬中の事故で下半身が不自由となったスザンナ・ヘクスト選手(31)は下肢全体のスーツを装着。意識を集中させて左右の足を交互に踏み出した。

 こつをつかみ、十メートルの直線コースを予定より一往復多く歩いたヘクスト選手は「英国まで歩きたいくらい。今日は事故後で一番素晴らしい日になった」と目を潤ませていた。

 (片山健生)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索