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「空飛ぶクルマ」にドローンで第一歩 県が実証実験誘致へ

自動操縦のドローンを飛ばす実験=熊野市の井内浦農村公園で

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 小型無人機ドローンの技術を応用し、気軽に人が空を移動する「空飛ぶクルマ」の実証実験誘致を目指す県は六日、この事業で初めての実験を熊野市で実施した。自動操縦のドローンが海辺の公園内の百五十メートルほどの区間を繰り返し往復した。県の担当者は「小さなところから少しずつデータと実績を蓄積していきたい」と話している。

 空飛ぶクルマの実現に向け、国は二〇二三年に自動操縦の大型ドローンによる物の輸送を実用化し、三〇年ごろには離島や山間地などで人を乗せて移動する工程表を描く。県は、県南部が国が想定する地理条件に合致しているとして、開発ベンチャー企業に本格的な実証実験を働き掛けており、県内を新産業の拠点にすることを目指している。

 その第一歩と位置づけるのが同日の実験で、県が委託し、旅行大手のJTBと愛知県春日井市のベンチャー企業「テラ・ラボ」が機体操縦を担った。海と山に囲まれた熊野市磯崎町の井内浦農村公園内で、全長一・一メートルのドローンに自動操縦のプログラムを組み込み、あらかじめ指定した区間を繰り返し飛行させた。機体は高度三十メートルまで上昇した後、真っすぐ目的地点まで向かい、約一メートルの誤差の範囲に着地した。

 空飛ぶクルマをお年寄りや子どもも気軽に利用できるようになるには、自動操縦で安全に飛行できることが求められる。

 テラ・ラボの井上健司さんは「海からの風などの影響を受けたとき、どのくらいの精度で着陸できるかデータを集め、着陸にどのくらいの広さが必要かも算出する」と説明した。

 県は今後、南伊勢町や鳥羽市で、より長距離で同様の実験をする。実績を積み上げることで大型機体での実証実験を呼び込む考え。

 (森耕一)

 

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