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荒神堂の建て替え完了 八鬼山で法要

建て替え工事が完了した荒神堂の前で護摩をたく修験者ら=尾鷲市の八鬼山で

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 世界遺産・熊野古道のルート上にある尾鷲市の八鬼山(やきやま)(六四七メートル)で二十八日、山頂付近に立つ「荒神堂(こうじんどう)」の建て替え工事の完了を祝う落慶法要があった。地域住民や関係者ら約百三十人が参列した。

 県教委によると、荒神堂は古代神道と仏教が融合して成立した「修験道」の寺院とされる。正確な建立時期は不明だが、少なくとも四百〜四百五十年の歴史があるという。今回の建て替え前の荒神堂は梁(はり)の記録から一八九三(明治二十六)年に再建されたとみられ、長年の風雨によって朽ち果てていた。

 建て替えをしようと、市民有志ら約七十人で昨年七月に発足した「八鬼山荒神堂改修プロジェクト」が寄付金を募集。地元企業や住民をはじめ、全国から約二千百万円が寄せられた。今年五月末から工事を始め、今月十日に完了。新たな荒神堂は、木造平屋約二十平方メートルで、尾鷲産のヒノキとスギを使っている。

 落慶法要では、プロジェクト会長の野田隆代さん(61)が「見違えるように美しくなった荒神堂が、八鬼山を訪れる人々の心と体を癒やしてくれることを願う」とあいさつ。修験道の総本山「金峯山寺(きんぷせんじ)」(奈良県吉野町)の五條良知(りょうち)管長が護摩をたいた。参列者には、建て替え前の荒神堂で使われていた古材で作ったお守りが配られた。

 参列した加藤千速市長は「市民の力で成し遂げたことが素晴らしい。熊野古道の観光や巡礼の大拠点になる」と話した。

 (三沢聖太郎)

 

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