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吃音、一人で悩まないで 10月20日、四日市で交流会

「吃音を抱え込まず、困っていたら来てほしい」と呼び掛ける田中さん=四日市市諏訪町で

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 言葉が滑らかに出てこない言語障害「吃音(きつおん)」の理解を深める交流会が十月二十日、四日市市諏訪町の市総合会館で開かれる。成人で吃音がある人は百人に一人と言われているが、障害の認知度が低く、一人で悩みを抱えている当事者が多い。企画した吃音の自助団体「三重言友会」(四日市市)の役員田中美紀さん(48)は「吃音は本人の性格や育児方法とは関係ない。障害を理解してもらうことが、当事者が前へ進むきっかけになる」と話す。

 交流会は、三十代と六十代の男性会員が仕事や生活上での体験を語る。その後、参加者同士で意見交換をしたり、相談を受け付けたりする。イベントは、十月二十二日の国際吃音啓発の日に合わせて毎年開いている。

 田中さんは小学一年の時から症状が出始めた。授業で朗読の最初の言葉に詰まったり、教諭から当てられると言葉が出なかったりした。「頭の中に話すべき言葉はあるのに、周りから解答を教えられたり、『落ち着いて』と言われたり。自分のせいだと思って、自信を無くしてより話せなくなった」と振り返る。

 就職先も電話対応や人との交流が少ない職種を選ぶしかなかった。二十五歳の時に三重言友会に入り「自分だけではない」と心の支えを得た。愛知県の専門事業所に通うと症状が改善。「もう自分のように無理解によって苦しむ人が出ないように、啓発に力を入れるようになった」

 三重言友会は一九八七年に発足し、北勢地域や伊勢市の中学生〜六十代の三十人が参加する。月に一度四日市に集まり、吃音を改善させるための訓練をしたり、情報を共有したりしている。田中さんは「症状が気持ちの問題と軽く見られることなく、当事者が『私は吃音』と言える社会になってほしい」と願う。

 交流会は午後二時半から。吃音に関心がある人が対象。参加無料。当日参加も受け付ける。(問)田中さんのメールアドレス=m.tanaka0213@gmail.com 

 (高島碧)

 

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