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葵祭など京都の思い出記す 本居宣長の日記展、松阪

宣長が京都での思い出を記した日記などが並ぶ会場=松阪市の本居宣長記念館で

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 松阪出身で江戸時代の国学者、本居宣長が生涯で九回も訪れた京都での思い出を記した日記などを集めた企画展「宣長の京とりっぷ」が十日、松阪市殿町の本居宣長記念館で始まった。京都三大祭りの一つ「葵祭」できらびやかな行列を眺めたり、親友宅で酒を飲んだりしたことが書かれており、宣長の京都好きを表している。十二月八日まで。

 宣長は十六歳で初めて京都を旅した。江戸で商人修行をする一カ月前だったことから、自由に旅行を楽しめる最後の機会だった。その後の修行は本を読む時間がないほど忙しく、一年で打ち切った。

 松阪に戻った宣長は、両親が知恩院(京都)を総本山とする浄土宗の家系だったこともあり、都へのあこがれを強め、現地の文化行事などの情報を集めて「都考抜書(とこうばっしょ)」(重要文化財)を書き始めた。十九歳で再び京都を訪れた際は、九十三の寺社を参詣したほか、公家の家を眺めるなど貴族文化にも触れた。

親友宅で景山らと夜更けまで酒を飲んで楽しんだことなどを記した「在京日記」=松阪市の本居宣長記念館で

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 二十三歳から五年間は医学修行のために京都に滞在した。古典の面白さを教えてくれた儒者堀景山に出会い、親友と祭りや芝居に出かけた。その後、戻った松阪で出会った国学者の賀茂真淵から古典を教わるようになり、やがて日本最古の歴史書の注釈書「古事記伝」の執筆に没頭していった。京都を再び訪れたのは六十歳を超えてからだった。

 企画展では「都考抜書」や、親友宅で景山らと高尚な話をして、夜更けの酒を楽しんだ思い出などを記した「在京日記」(同)など九十四点が並ぶ。宣長が描いた当時の松阪と京都の地図もある。

 学芸員の西山杏奈さん(31)は「京都を愛した宣長の日記を見て楽しんでもらえれば」と話した。

 二十一日、十月十九日、十一月十六日の午前十一時から展示説明会がある。月曜(祝日の場合は翌日)休館。

 (冨田章午)

 

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