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海流変化が原因か、アコヤガイ大量死 志摩の養殖組合長が見解

アコヤガイの大量死について話す森下組合長=志摩市阿児町立神の立神真珠養殖漁協で

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 真珠産地の伊勢志摩地域で真珠の母貝となるアコヤガイが大量死している問題で、立神真珠養殖漁協(志摩市)の森下文内組合長(72)は十日、取材陣に「八月中旬以降、アコヤガイは回復基調にある」と説明。その上で「斃死(へいし)の原因が感染症とは限らない。海流の変化による可能性もある」と話した。

 森下組合長によると、六月下旬に強い南風が吹き、その直後から、英虞湾の外洋寄りの地域から湾内部へ順々に斃死が始まった。「湾外からの海流が海底に潜り込み、泥を巻き上げたのかもしれない」と分析。海流に乗ってアコヤガイに適さないプランクトンが流入した可能性も挙げた。自身の運用する海域は潮の流れが緩い一帯で、稚貝を含めて被害が小さかったことも理由に挙げている。

 一九九〇年代の貝が赤く変色する病気「赤変化」によるアコヤガイ大量死では原因究明に時間がかかったとして、「県の発表通り、十月下旬に判明するとは限らない。原因が一過性のものと信じて動くしかない」と話した。

 同漁協は七十九業者で構成。「悲観的な考えの人もいるが、前向きに頑張っている」。被害は稚貝に集中しており、業者間で格差が生じていることから、対応策を検討する。

 森下組合長は全国真珠養殖漁協連合会の副会長も兼ねる。県の支援策には「心強く、ありがたいが、生産現場で起こったことは現場で解決するのが基本」とし、十一日から同様の被害があった愛媛県を訪れて意見交換をするほか、他の産地とも連携を図る。

 森下組合長は鈴木英敬知事の「みえの現場 すごいやんかトーク」を傍聴し、個別に意見交換もした。

 (西山和宏)

 

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