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神戸石取祭の祭車8台勢ぞろい 鈴鹿で5月3日

倭姫命の人形を載せた北萱町の祭車。天気が良ければ、5月3日に披露される=鈴鹿市神戸で

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 皇太子さまの天皇即位を祝い、鈴鹿市神戸(かんべ)二の神戸宗社(神館飯野高市本多神社)に五月三日、いつもなら真夏の神戸石取(いしどり)祭で各町内から繰り出す華やかな祭車(さいしゃ)八台が勢ぞろいし、かねや太鼓を打ち鳴らして新元号「令和(れいわ)」の幕開けを盛り上げる。このうち北萱(きたかや)町は、日本最古の歴史書「古事記」などに登場する倭姫命(やまとひめのみこと)をかたどった人形を新調。祭車に載せて神社ゆかりの皇女の人形を披露する。雨天中止。

■即位を祝って

 五月一日の新天皇の即位を受け、氏子総代会や神戸宗社が開催。例年七月最終の土、日曜にある祭りのクライマックス「総叩(そうたた)き」を再現する。宮司代行の鈴本信大さん(38)は「石取祭あっての神戸」と話す。

 神社前には三日午後零時四十五分、各町内が趣向を凝らした祭車八台を繰り出す。祭典に続き「君が代」を斉唱し、午後一時四十五分から一斉に太鼓やかねを響かせる。

 途中、子どもたちが町内ごとに演奏。「日本一やかましい祭り」といわれる桑名の石取祭の祭車を譲ってもらい始まっただけに、大きな音が十連休中の市中心街に響く。午後四時まで。境内では、地元商店の出店も計画している。

■倭姫命が登場

 神戸宗社は、十一代の垂仁天皇の皇女・倭姫命が、現在は伊勢神宮にある三種の神器の一つ「八咫鏡(やたのかがみ)」を安置する地を探した時、一時、とどまったとの伝承が残る。

 かんべ北萱町祭事委員会祭事長の松永正人さん(43)は「かつて北萱町の祭車には人形が載っていた」と話し、祭りが始まって百二十周年に合わせ、昔のように人形で祭車を飾ることにした。京都市にある文化財の復元をしている会社に依頼。一年がかりで三月中旬に完成し、取り付けた。

 高さ百五十五センチ。いでたちは、天皇陛下の長女で伊勢神宮祭主、黒田清子さんが祭礼の時に着ける衣装を参考にした。「優しげで現代人の感覚できれいなお顔。しかも高貴さも残してもらった」と祭りの青年会会員の桐生美智代さん(42)。

 松永さんは「奉祝祭は一生に一度あるかないかの大きな行事」と説明。夏の祭り本番前の初披露に向け、準備を進めている。

 (酒井直樹)

 <神戸石取祭> 1899(明治32)年、今の鈴鹿市神戸地区の常盤町、北萱町、南萱町が本場の桑名から祭車を譲り受けて始まった。その後、地子町、東石橋町(現在の六郷連)、東町、北十日市町、北新町と昭和から平成初めにかけ、参加する町内が増えた。六郷川で石を拾い、祭車で神社に奉納する。2日間にわたって行われ、初日が「試楽」、2日目が「本楽」といわれる。祭車の後に大きな太鼓と四つのかねを取り付けてある。たたき方には「神戸七つ拍子」などがある。

 

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