トップ > 三重 > 3月14日の記事一覧 > 記事

ここから本文

三重

「おかゆ大福」高齢者に好評 伊賀の「桔梗屋織居」

のどに詰まらせずに食べられるように生地を工夫した「おかゆ大福」=伊賀市の桔梗屋織居で

写真

 お年寄りでものどに詰まらせないで食べやすい「おかゆ大福」が、高齢者施設で人気になっている。親類がもちをのどに詰まらせて亡くなったことをきっかけに、伊賀市の老舗和菓子店「桔梗屋織居(ききょうやおりい)」の中村伊英(よしひで)社長(59)が開発した。「栄養補助食品にするなど、さまざまな可能性がある」と話す。

 「おかゆ大福」は二〇一六年に発売。十数年前の正月、中村さんの祖母の弟がもちをのどに詰まらせて亡くなって以降、のどに詰まらない大福の構想を温めていた。

 着目したのが、生地の材料と作り方だ。飲み込みにくさの原因は、もち米の生地を蒸すことで粘りけや弾力が出るため。うるち米の粉に砂糖や寒天を混ぜて加熱せずに練ることで、口の中で程よい大きさにほどけるようになった。一年ほど試作を重ね、こしあんを包んだ「おかゆ大福」が完成した。「味も他の銘菓と同じように売り出せるものになった」

 介護関係のイベントなどで試食会を開き、これまでに全国の約三百五十施設から注文が届いた。事故防止のために利用者にもちを食べさせない施設もある中、「和菓子を食べたい人が多かった」と好評だという。中村さんは「好きな物を好きなように食べられる幸せを感じてほしい」と言う。

 今後は大福の中に薬や栄養成分を混ぜるなど、健康管理への応用も考えている。中村さんは「和菓子はその時代の生活に必要なものとして愛されてきた。今の時代に合った役割を果たしていきたい」と意気込んでいる。

 おかゆ大福は一個百三十円。(問)桔梗屋織居=0595(21)0123

 (吉川翔大)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索