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劇物指定の薬液流出 四日市の企業、近隣女性が医療機関へ

薬液が漏れたタンク=四日市市山田町の「ティエムティ」で

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 四日市市山田町の食品素材製造会社「太陽化学」は二十八日、同町の関連会社「ティエムティ」の原料貯蔵タンクから、「メチルエチルケトン(MEK)」の薬液七トンが漏れ出し、敷地外の調整池に流出する事故があったと発表した。周辺住民の女性が気分の悪さを訴えて医療機関を受診した。

 MEKは、食品添加物などの製造過程で特定の不純物を取り除くために使われる。無色透明で特異な臭いがあり、毒劇物法で劇物指定されている。

 ティエムティによると、漏出は二十七日午後四時ごろに発生。タンク内にあった十一トンのうち、七トンが漏出したとみられる。一時間余り後に作業員が異臭に気がつき、漏出が発覚。手動バルブを閉めたが、薬液の一部は雨水側溝などを通り、同社から南東方向に二、三百メートルの場所にある調整池に流入した。

 漏れた七トンのうち半分ほどは回収済み。調整池から河川への流出を防ぐ措置も講じたが、雨の影響で染み出しているという。調整池のモニタリングを実施しており、薬液の検出値が低い状態であることなどから、人への影響について「問題はないと判断している」と説明。四日市市環境保全課担当者も「河川に流れ出した量は少ないと思われ、直接的な影響はないだろう」と話している。

 タンクは操業停止中で、二十七日に配管などに圧縮空気を入れる作業を実施。タンクの自動開閉弁がソフトウエアの誤作動で開いたとみられる。手動で開閉する別の弁も開いた状態だったため、そのまま敷地外に出たと推定される。同社はポンプ車による回収作業を進め、原因の特定を急いでいる。二十八日に記者会見を開き、吉野巌社長が「不安とご心配をおかけして大変申し訳ない。原因究明し、再発防止策を取り、信頼を再び得られるようにしたい」と陳謝した。

 (梅田歳晴)

 

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