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裸で無防備…身守るには? 四日市の銭湯で防災訓練

地震の発生を想定し、風呂おけで頭を守る訓練参加者ら=四日市市中部の銭湯「玉の湯」で

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 銭湯入浴時の災害発生を想定し、避難行動の流れなどを学ぶ訓練「防災銭湯」が二十三日、四日市市中部の銭湯「玉の湯」であった。災害発生は時を選ばず、入浴時も例外ではない。県内外の銭湯経営者ら約二十人が参加し、日ごろから備える重要性を実感した。

 東日本大震災などでは銭湯にも大きな被害が出た。各地の銭湯を紹介する情報サイト「銭湯・奥の細道」運営者の原沢聡志さん(36)が、震災やほかの地震などの被害を調べる活動をし、銭湯の災害対応マニュアルも作成。これまで大阪や神戸で「防災銭湯」を企画してきた。東海地方での開催は初めて。今回は県公衆浴場業生活衛生同業組合、玉の湯と主催した。

 訓練は、参加者に着衣のまま浴室に移動してもらい、大きな揺れが突然襲ったとの想定で始まった。サイレン音が鳴り響く中、参加者は風呂おけを頭にかぶり、しゃがみ込んで身を守る姿勢を取った。誘導係の「落ち着いて」など声が飛ぶ中、参加者は、ガラスなどの飛散を想定し、浴室内で配られたスリッパと下着を着用してからフロントまで逃げる流れを確認した。

 訓練状況を見た四日市市消防本部中消防署の松田厚司・消防救助第二係長が講評し、「どういう所が危ないのかを確認し、継続して訓練をすることが大事」と呼び掛けた。そのほか消火器の使い方を学ぶ訓練もあった。

 玉の湯代表で組合の田中茂毅理事長(57)は「災害は突然起こるので、普段から意識していないと」と振り返った。原沢さんは「銭湯では利用者は裸で無防備。よりきめ細やかな対応サポートが求められるが、現状できていないところも多い。こういう取り組みが全国に広がっていけば良いと思う」と話した。

 また四日市浴場組合と四日市市は、災害時の入浴困難者を無料入浴させるなどの内容で協定を結んでおり、銭湯は被災者支援の役割も担うことになる。 

 (梅田歳晴)

 

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