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釣ってさばいて楽しさ2倍 おさかなマイスターが伝授

子どもに魚のさばき方を教える神谷さん(右)=名古屋市熱田区の市中央卸売市場中央管理棟で

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 だんだんと春めき、外で過ごしやすくなってきた。海や川での魚釣りにも良い季節。釣った魚を自分でさばいて食べれば、味も格別だ。春から夏にかけて旬を迎え、堤防などから手軽に狙えるアジのさばき方を、名古屋市中央卸売市場の水産会社で長年働き、子どもたちに魚に関する出前授業も行っている神谷友成さん(63)に教わった。

 神谷さんは、水産会社などでつくる「日本おさかなマイスター協会」(東京)認定のおさかなマイスター。愛知県の小中学校などで魚をおいしく食べる知識や方法などを伝えている。

 教えてもらったのは「超初心者向け」(神谷さん)のさばき方。調理ばさみと小型の出刃包丁を使う。アジやイワシなど小型の魚をさばくなら一般的な三徳包丁でもよく、刃渡りが短いため初めての人でも使いやすい。ただ、幼い子どもが刃物を扱う際は、大人がそばで見守るようにする。

◆うろこを取る

 まず、うろこ取り。アジを左向きに置き、包丁の先を尾から頭に向かって走らせて胴全体のうろこを取る。尾近くにあるとげ状の硬いうろこ「ぜいご」は、尾びれの間から包丁を寝かせて入れ、押す時に少しずつ、削り取るように切る。

 その後、えらと内臓の処理へ。腹を上にして頭を押さえ、広げたえらぶたの下にあるえらと頭の接続部分をはさみで切る。あいた場所から腹の中に人さし指を突っ込み、他の四本の指で両側の胸びれ部分をつかむ。反対の手で頭を持ち、指を入れた手をぐっと手前に引くと、胸びれ部分と一緒にえらと内臓が取れる。

◆流水でよく洗う

 全身を流水でよく洗い、ペーパータオルやふきんで腹の中までしっかり水気を拭き取れば、下処理は完了。そのまま、焼いたり煮たりして食べられる。洗い方や拭き方が不十分だと、臭みが残るので注意を。このさばき方はアジと形や大きさが似ているメバルや小サバなどにも活用できる。

〔1〕えらと内臓を一緒に取ったアジ 〔2〕胸びれを残し、えらと内臓を取ったアジ=名古屋市熱田区の市中央卸売市場中央管理棟で

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 胸びれ部分を残し、形良く仕上げたい場合は、包丁やはさみを使ってえらと内臓を別々に取る方法がよい。カッターナイフで背中側と腹側に切れ目を入れて皮をはぎ、両側の身と中骨の三枚におろすこともできる。動画で紹介している。

 釣った際に現地で背骨を切断して血抜きすると、生臭さが残りにくい。神谷さんは「徐々にいろいろなさばき方に挑戦し、たくさんおいしく食べて」と話す。

◆「釣りめし」の魅力、業界団体がPR

 サバの串焼き、たい茶漬け、サメのさつま揚げ…。日本釣用品工業会(東京)は、釣った魚をおいしく食べる食文化を「釣りめし」と命名。一月に全国各地の「釣りめし」を集めた初のイベント「釣りめしスタジアム」を横浜市で開いた。

 恒例の釣り用品の新作展示会「釣りフェスティバル」の新企画で、十八の飲食店が地元で釣れる魚を使った料理を提供。三日間で家族連れら約四万四千三百人が詰め掛けた。

 国内の釣り人口は六百二十万人で、ここ十年で半減しているといい、釣りファンの会社員降幡(ふりはた)恵さん(55)が「食の切り口から釣りの楽しさを発信しよう」と発案した。スタジアムのプロデューサーを務めたフードジャーナリストのはんつ遠藤さん(53)は「魚の種類も調理の仕方も豊富。家族みんなでおいしさも共有できる釣りの魅力を味わって」と呼び掛ける。

 (平井一敏)

 

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