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親子で一緒に手洗いを、歌いながらもOK 感染症対策

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 新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)が広がる中、国などは、手洗いをはじめとする感染症対策を繰り返し呼び掛けている。学校などで集団生活を送ることが多い子どもたちも注意が必要だが、家庭ではどう教えればいいのか。インフルエンザの流行も続く今、親子で方法を見直し、実践したい。

 国の発表によると、年齢の内訳が公表されていないクルーズ船を除き、日本では十二日現在、子どもが新型肺炎に感染した例はない。ただ、名古屋市立大臨床感染制御学教授の中村敦さん(57)は「油断はいけない」と指摘する。

 新型肺炎やインフルといった感染症の多くは、ウイルスを含んだせきやくしゃみなどのしぶきを吸い込む飛沫(ひまつ)感染や、ウイルスが付いた手で口や鼻、目を触ることによる接触感染が原因だ。中村さんによると、子どもの感染症対策は「基本的に大人と同じ。帰宅後の手洗い、うがいを徹底して」。特に重要なのが、手に付いたウイルスを除去し、体内に入るのを防ぐ手洗いだ。こまめに洗うこと、せっけんを使って洗い残しのないようまんべんなく−の二点を意識したい。

◆せっけん使い、しっかり20秒

 手のひら、手の甲、指先と爪の間、指の間、親指、手首と六つに分けるのが、洗い残しをなくすこつだ。「全ての部位を洗うと二十秒はかかる」と中村さん。最後に流水で十分すすぎ、雑菌が付かないよう清潔なタオルやペーパータオルで拭いて乾かす。これが正しい洗い方だ。

 花王(東京)などが二〇一三年、就学前の子を持つ保護者約二千八百人に行ったアンケートでは、60・3%が「正しく手を洗えていると思う」と答えた。しかし、二〜四歳の子を持つ八世帯を実際に訪ねたところ、手洗いの時間は十秒以下と短い家庭が多かったという。さらに、幼児が口に入れやすい親指に洗い残しが見られた。同じアンケートでは「子どもが自ら進んで手を洗っているか」という質問に対し、25・4%が「そう思わない」と答えており、手洗いを習慣づけるのに苦労する様子もうかがえた。

 子どもの発達に詳しい愛知県立大看護学部教授の服部淳子さん(54)は「大人が手本になってまずやり、子どもができたら褒めて」と助言する。まねをさせたり一緒に洗ったりする▽声を掛けて手洗いを促す▽進んでできるか見守る−というように段階的に進めると、子どもは自発的に手を洗うようになるという。

 動機づけも大事。「手のばい菌、ばいばいね」などと理由を説明すると、子どもも分かる。時間をかけるには、好きな童謡などを歌いながら「この曲が終わるまで」と促すのも手だ。短いようなら二曲ぐらい。六つの部位を漏らさず洗えるよう、花王は「あわあわ手あらいのうた」=イラスト=を作り、ホームページで動画を公開している。

◆マスクにイラスト入りも

 近年、国のインフルエンザ対策はうがいに触れていないが「口やのどに入ったウイルスを外に出すにはした方がいい」と中村さん。うがいは水で。「のどをゆすぐ『ガラガラ』ができない子は、水を含んで『ブクブク』するだけでも口のウイルスを減らせる」と服部さんも言う。もう一つ、人混みに行かないのも基本。「買い物など大人の都合での外出は控えて」と訴える。

 それでも、かかってしまった場合は、早めに学校を休ませるなど他の人にうつさないよう注意。マスクを着けてせきやくしゃみのしぶきが飛び散るのを防ぐことも大切だ。ただ「息苦しい」などと着用を嫌がる子どもは少なくない。そんな時は、かわいいイラスト入りの商品を選ぶなど工夫しよう。服部さんは「かかった時に抵抗なく使えるよう、普段から外出先などで予防として着けることから始めては」と提案する。

 新型肺炎の影響で、小さな粒子を通さない効果が高い不織布製は品薄ともいわれる。中村さんは「ガーゼ製もしぶきを浴びたり、のどが乾燥したりするのを防ぐのに一定の効果がある」と着用を呼び掛ける。

 (小中寿美)

 

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