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栄養補給、アイスクリームの料理で ディップや白あえ風に

溶かしたアイスクリームにゆずこしょうなどを混ぜて作ったディップ=名古屋市内で

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 まだまだ暑い日が続き、おやつ、デザートにアイスを楽しむ人は多いだろう。「栄養を取りやすい」と料理でもアイスの活用を提案するのは金城学院大生活環境学部(名古屋市)の丸山智美教授。野菜やクラッカーに付けるディップや白あえにも変身。「とろみがあるので食べやすくシニア層こそお勧め」という。

 「アイスは栄養価が高いので、料理でも牛乳代わりなどに使えば、手軽に栄養を補給できます」と話すのは丸山教授。

 ただ、アイスといっても何でもいいわけではない。どれも同じように見えるが、実は乳成分の量が多い順に「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」「氷菓」の四種類に分けられる。乳成分の中の乳固形分が多いほど、骨を丈夫にするカルシウムや筋肉を強くするタンパク質などの栄養素も多いが、牛乳より栄養が多く含まれるのは乳固形分が15%以上でそのうち乳脂肪分が8%以上の「アイスクリーム」のみ。購入する際は食品表示に「アイスクリーム」と書かれているかを確かめよう。

 では、料理にどう活用するのか。丸山教授に三品紹介してもらった。

 一品目は牛乳代わりにアイスクリームを使用したフレンチトースト。耐熱皿に溶かしたバニラアイスクリーム約三十グラムを入れ、そこにフランスパン二きれを浸して二〇〇度のオーブンで約二分半焼くと、パンも軟らかくなり食べやすい。疲労回復に効くビタミンE、便秘予防になる食物繊維を多く含むナッツ類やごまをトッピングしてもいい。

アイスクリームを使って作ったフレンチトースト=名古屋市内で

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 二品目は、バニラアイスクリームにゆずこしょうやみそ、わさび、さんしょうなど調味料を混ぜてディップに。意外にもアイスクリームとよく合い、程よい甘辛さのディップができる。これをパプリカやニンジン、トマト、カボチャなどに付けたり、野菜にかけたりして食べるとおいしい。

 また、ゆでた小松菜三十グラムに、ごま油、しょうゆ(各小さじ三分の一)、バニラアイスクリーム(小さじ二)を混ぜ合わせれば、白あえのようなまろやかな味わいになる。

 「アイスはとろみがあり誤嚥(ごえん)しにくい上、冷凍庫で長く保存しておけるため、頻繁に買い物に出掛けられない高齢者には使い勝手もいい。もっと活用してほしい」と話した。

◆鉄、亜鉛など配合の要介護者向けも市販

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 要介護者向けに作られたアイスも販売されている。

 明治(東京都)は昨年三月から、手軽に栄養を補えるように鉄や亜鉛なども配合した「明治メイバランスアイス」=写真=を市販。同社によると、二〇〇八年から病院給食用に販売したが、一般消費者からの要望も増え市販を始めた。バニラとストロベリー味のラクトアイスで、一箱六個入り六百三十円(希望小売価格で税抜き)。ドラッグストアなどで販売していて、高齢者だけでなく、病気で食欲がない時の栄養補給にも適しているという。

 富山市の栄養補助食品会社「バランス」は、市販はしていないが病院や介護施設向けに、粉末の「アイスtoムース」を〇四年から販売。粉末を牛乳と混ぜてから冷凍庫で凍らせるとアイスが作れ、溶けてもムース状になって形が崩れにくいのが特徴だ。食べるのに時間がかかる高齢者も、焦らずじっくり味わえるとして好評だ。

 (細川暁子)

 

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