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登下校や外出、犯罪から身守る 入学前、親子で備えよう

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武田信彦さん

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 小学校に入学すると、学校の登下校など子どもだけで外を歩く機会が増える。子どもを狙った凶悪な犯罪が絶えない中、入学までに親子でどんな備えをすればよいだろうか。子どもの安全に関する講演やワークショップの講師を務めている「うさぎママのパトロール教室」主宰で安全インストラクターの武田信彦さん(41)に聞いた。

 「大前提として、子どもを一人にしないことが一番安全。まずは、その方法を探ってほしい」と武田さんは話す。集団で登下校しない地域では、子ども同士が一緒に通うよう事前に親同士が話し合っておく。放課後に公園などに遊びに行くときは、友達が帰るときに一緒に帰宅して一人にならないように言い聞かせる。地域の人が見守り活動をしている道を選んで歩くように教える。意識して一人になる時間を減らせば、狙われるリスクはその分少なくなる。

 その上で、子どもが一人になる状況がいつ、どこで生まれるのか、親子で確認することが大切だ。例えば、下校中の友達と別れた後など。共働きの家庭が増え、住宅街でも人けがない地域も多いし、集合住宅の階段やエレベーターも狭い空間で一人きりになりがち。危険な場所や時間帯が分かれば、そこが警戒すべきポイントとなる。

 もし一人になったら、子どもには「周りをよく見る、よく聞く」ことを教えるといい。左右や背後も意識しながら進めば、悪意のある人物が近づきにくくなる。

 小学一年生ぐらいの子どもの視野は左右約九〇度とされ、目だけでなく体も動かして周りを見ないと危険に気付けない。例えば、「だるまさんがころんだ」と言って後ろを振り向く練習をして、「家の鍵を自分で開ける前に『だるまさんがころんだ』をしてね」と伝えるのも手だ。

 いきなり体をつかまれたりしないようにするため、知らない大人と話すときは、一定の距離を保つよう教えよう。具体的には、大人が手を伸ばしても届かない程度の距離で、最低でも一メートル。親が手を伸ばした状態で子どもと鬼ごっこをして遊んだりすれば、子どもは大人の腕の長さを感覚的につかむことができる。

 悪意のある相手にコントロールされないためには、心の距離感を保つことも必要だ。誘い文句を言ったり、お願い事をしたりしてきて「変だな」と感じることがあったら、きっぱりと断るように言い聞かせておきたい。あれこれと断る理由を言ったりすると相手にすきを与えてしまうので「できません!」とひと言で断るのがポイントだ。

 いよいよ逃げるときは、助けてくれる人がいる場所を知らないといけない。友達の家や卒園した幼稚園、よく行くお店、公共施設など、逃げ込める場所をたくさん知っておくと心強い。

 親が地域を歩いているときに周囲を見渡したり、近所の人たちと積極的にあいさつをしたりすれば、悪意のある人物を寄せ付けない雰囲気が生まれ、子どもの安全につながる。武田さんは「共働き世帯が増え、子どもだけになる状況が生まれやすくなっている。地域で助け合う環境が犯罪を減らします」と話す。

 (河郷丈史)

 

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