トップ > 石川 > 「守る」 > 記事

ここから本文

「守る」北陸中日・石川テレビ共同企画

【第4部 家族】子も親も充電できる場に

城北病院病児保育室 主任保育士 広瀬雅枝さん

病児保育について話す広瀬雅枝さん=金沢市京町の城北病院で

写真

 病児保育を知らなかったというお母さんは結構いるんです。子どもが病気になったとき病児保育で預けられるよと言ってくださる小児科医の先生もいます。でも、SNS(会員制交流サイト)があるこんな時代でも孤立している親御さんは多いんです。

 預けられて、わんわん泣いて、保育室を出て行く親の姿を後追いする子もいます。初めて預けて、涙しながら出て行く親御さんもいます。後ろ髪を引かれるのは分かる。

 でも、それは純粋にお子さんと向き合っているから。不器用な部分があったとしても、愛されているって感情は子どもにも伝わると思う。泣いて別れた親御さんには、その日のかわいかったところや、ちょっとしたエピソードをお迎えのときに言い添えて、ほっとしてもらえるように心がけています。

 体も気持ちもゆっくりできる場所が理想です。子どもに一生懸命に働きかける保育ではなく、子どもが振り返ったときにいるという安心感を大切にしています。

 ここは人数が限られるので、子どもとじっくりかかわれます。「ここに来たことを子どもがよく覚えているんです」と親御さんから言われると、お子さんの成長に私もかかわれたのかなと思える。それがやりがいにつながっています。

 小学生の子に保健室的に使ってもらってもいいんです。おなかがちょっと痛くて、学校に行きたくないときに。ここでは「頑張ろう!」ってさせない。

 息抜きして、ゆっくり充電して、じゃあまた学校へ帰ろうかって。最後は元気になって元の居場所に帰してあげるのが私たちの仕事だと思っています。

 子育てって、先が見えない。今はひどくても、ずっとは続かない。三歳ぐらいをすぎると、病気も減ってくる。余裕がないときは親がストレスをうまく発散してほしい。その発散方法の一つには病児保育も含まれて、もし仕事が休みの人でも、ときには預けてもらっていいと思います。割り切って親御さんのリフレッシュになるのならそれでもいいかなと。

 ほんと言うと、子どもが三歳までは親の仕事は九時四時(午前九時〜午後四時)になったらと個人的には思います。そうしないと朝も夜もバタバタする。社会が変わらないと難しいし、育休とか会社がどんどん保障してほしい。私も、子どもが過ごしやすい環境づくりを少しでもお手伝いできればと思ってます。

【プロフィール】ひろせ・まさえ 1962年生まれ。穴水町出身、金沢市在住。短大卒業後に保育所勤務。90年から城北病院で職員の子どもを預かる院内保育所で働く。2004年から同病院内に開設した病児保育室「はっぴ〜」を担当。

 

この記事を印刷する

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索