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「守る」北陸中日・石川テレビ共同企画

【第4部 家 族】 子の発達障害 悩み話せる

同じ境遇の親支援「ペアレントメンター」

 発達障害がある子を育てた経験を踏まえ、同じ境遇の親の相談に乗る「ペアレントメンター」。今年3月末現在、石川県内には50人いる。当事者として、同じように悩みを抱え、つらい思いをしている家族の笑顔を守る。(村松秀規)

子育てに関する悩みを話し合う直居麻衣子さん(左から3人目)ら=金沢市浅野町児童館で

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 毎月第二水曜日に開かれている集い「すまいる・すまいる」。ペアレントメンターの直居麻衣子さん(45)=金沢市浅野本町=が昨年十一月から始め、発達障害がある子の親たちが浅野町児童館で悩みなどを話す。

 今月は十日にあり、母親たちは直居さん、児童館の職員と一緒に輪になって座った。初参加した杉山泉さん(49)=同市東山=は「授業で答えを横から言っちゃう。学年が上がると疎まれるんじゃないですか」と口にした。小学五年の長男は注意欠陥多動性障害(ADHD)。落ち着きがない、衝動的な行動を取るといった特徴がある。

 直居さんらは話に耳を傾けるが、肯定も否定もしない。自身の子育て経験などを話しながら、ただ、共感する。杉山さんは「当事者同士でないと分かり合えないことがある。話せる場所があるだけで気持ちが軽くなる」と感謝した。

 ペアレントメンターは何らかの解決策を提示するような存在ではない。「『しんどい』や悩みに共感できる同じ境遇の親です」と直居さんは言う。自身も発達障害の長女理央さん(10)、長男友喜君(8つ)を育てる。

 以前、東京で暮らしていた時、直居さんには「気軽に相談できるところがなかった」。だから、二年前に故郷の石川県に戻った際、ペアレントメンターになると決めた。「自分もしんどい気持ちを分かってくれる人が欲しかった。つらい、しんどいと思ったら、すまいる・すまいるに来て」

  ◇     ◇     ◇

 ペアレントメンターになれるのは、発達障害がある子を育てた経験がある人。国の資格ではないが、厚生労働省が養成の支援をしており、自治体に補助金を出している。石川県内では、県委託の「発達障害者支援センター パース」(金沢市)で障害の知識、相談の受け方などを学ぶ研修を修了すれば県に登録できる。

 問い合わせはパース=メールinfo@center-path.com=へ。

石川テレビで今夕特集

 北陸中日新聞は石川テレビ放送と「守る」という言葉をもとに取材し、共同報道企画「守る」を隔週で、連載しています。石川テレビの特集は25日午後6時38分ごろからの「Live News it!」で放送します。

 

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