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「守る」北陸中日・石川テレビ共同企画

【第3部 いのち】 防災 外国人孤立させない

小松に多文化チーム

日本語教室で外国人から話を聞くポンシアノ・マルシアさん(左から2人目)=小松市国際交流協会で(西浦幸秀撮影)

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 石川県の小松市国際交流協会(KIA)が音頭を取り、昨年十月、しみん救護員(市消防本部認定)と防災士(日本防災士機構認定)による多文化防災チームが結成された。メンバーは日本、ブラジル、中国、香港、ウルグアイ、コロンビアの六カ国・地域の十九人。災害時、地域で暮らす外国人を孤立させないための活動を続けている。(竹内なぎ)

 チームは三月三日、KIAが毎週開催する日本語初級教室で、聞き取りを行った。チームの中心的なメンバーで、日本に二十年以上暮らすブラジル人の防災士、ポンシアノ・マルシアさん(49)が母国語のポルトガル語で、受講者に災害への不安を尋ねた。

 ブラジル人のワキ・シュルキエムンさん(30)は「日本語で情報が入っても分からないかもしれない。地震が起きたら、どこに避難したらいいの」と不安そう。東日本大震災を埼玉県で経験したペルー人のカナシロ・バネサさん(39)は「買い物や給油で行列ができたが、理由が分からず不安だった」と話した。

 マルシアさんらはその日のうちに、市や市消防本部と話し合った。現在、避難所で記入する個人情報カードは日本語のものしかないが、英語やポルトガル語、中国語など外国語のものも用意することになった。

 また、一泊二日の「防災キャンプ」を八月に催し、避難訓練などをすることも決めた。KIAの日本語教室に通う百人ほどだけでなく、小松市内で暮らす外国人に広く参加を呼び掛けるという。

 三月一日現在、小松市に住民登録をしている外国人は二千二百五十七人。トップはブラジル人で八百七人。次いでベトナム人、中国人が三百八十八人で並ぶ。

 現在、チームの課題の一つが、ベトナム人スタッフの不在。短期滞在の実習生が多く、なり手がなかなか見つからないというが、メンバーの村上洋子さん(59)は「今後、増やしていきたい」と話す。

 災害発生時、避難所にチームのメンバーが出向き、必要な情報を各国語で伝えたり、日本語が不得手な外国人から要望を聞き取ることにしている。だが、具体的な配置を決めるなど、やるべきことは多く、チームは今後も模索しながら活動を続けていく。

石川テレビで今夕特集 

 北陸中日新聞は石川テレビ放送と「守る」という言葉をもとに取材し、共同報道企画「守る」を隔週で、連載しています。石川テレビの特集は28日午後6時25分ごろからの「石川さんプライムニュース」で放送します。

 

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