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「守る」北陸中日・石川テレビ共同企画

【第3部 いのち】 新たな「家族」探し 試行錯誤重ね

「保護される犬が減ってほしい」と語る池田裕美子さん=金沢市で

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石川ドッグレスキュー 池田裕美子代表

 生まれた時から実家にいた愛犬が、小学三年の時に死にました。その後、祖父と一緒に、保健所に新しい犬を引き取りに行ったんです。狭いケージに約二十匹が詰め込まれていました。「どうなるの」と尋ねたら、「週末になると殺して燃やすんや」と言われました。ショックでした。

 それ以来、捨て犬を見つけては家に連れ帰ったんですが、親に元の場所に戻されました。気になって見にいったら、車にはねられて死んでいたこともあります。だから、捨て犬を見つけたら、近所で引き取ってもらえるように、お願いして回るようになりました。

 二十歳の時です。県南部小動物管理指導センター(小松市)の存在を知りました。子犬たちが毎週、殺処分されていること、北陸三県に新たな飼い主をあっせんする団体がないことを知り、二〇〇二年二月から、保護された犬を一時的に預かり、新たな「家族」に紹介する活動を始めました。

 最初は手探りで、当初はインターネット上の掲示板で家族を募集していました。あるとき、応募してきた滋賀県の方にマルチーズを送ったのですが、「思っていたのと違う」と送り返されてきました。

 犬の写真を見て確認したのに、なぜ送り返すのかと憤りを感じました。でも、同じ活動をする団体の人に話したら、怒られました。「なぜ、相手の自宅に行って、自分で状況を確認しなかったのか」と。後悔し、勉強不足を反省しました。

 その後は原則、自分で行ける範囲の人に引き取ってもらうことにしました。全国の団体からアドバイスをもらい、紹介する際に「飼育経験」「アレルギーの有無」など十六項目の聞き取りもするようになりました。相性を確認するために、お見合いもしています。この人なら任せられるという基準を満たした人に犬を渡しています。

 「一匹でも多く」と、救う犬を増やしすぎたこともありました。その時は、忙しすぎて周りにも迷惑をかけましたが、今はうまくいっています。犬も人も同じ命。殺処分だけなく、保護される犬が少しでも減ってほしいです。 (小川祥)

 いけだ・ゆみこ 1978年3月、金沢市生まれ。2002年2月、「石川ドッグレスキュー」の前身、「カン太ママのドッグレスキュー」を設立した。

 

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