トップ > 石川 > 「守る」 > 記事

ここから本文

「守る」北陸中日・石川テレビ共同企画

【第3部 いのち】 全ての患者 受け入れる気持ちで

他の医師に救急医療について説明する朴在鎬センター長(右)=七尾市の公立能登総合病院で

写真

能登総合病院救命救急センター長 朴在鎬さん

 救急医療は、感覚を研ぎ澄まして瞬時に決断をする必要があります。患者の検査結果と観察した様子から、一分以内に生死に関わる判断を迫られることもあります。やりがいも大きい。手術をした患者が退院するときには喜びを感じます。

 全国的に若い医師は都市部に行きたがる傾向があり、公立能登総合病院救命救急センター(七尾市)では医師不足で苦労しています。その日の担当医が寝る間もなく、次々と急患に対応することも多い。限られた人員の中で、ドクターと看護師が協力し合い、全ての患者を受け入れるという気持ちで取り組んでいます。

 そのために、院内の連携を強化しています。例えば、当院に搬送されることが多い高齢者の脳卒中、心臓病、肺炎などにどう対処するか、医師と看護師を集めた勉強会を定期的に開いています。

 小規模な病院のため、各科の連携はしやすい。搬送前に、患者を診察したことのある医師に話を聞き、処置に生かすことも多い。複合した症状の原因を探るため、専門の異なる医師が議論することもあります。

 昨年から、ドクターヘリの運航が始まり、広い能登地域の患者を、より迅速に受け入れられるようになりました。ただ、夜間や天候不順でヘリが動かないこともあるため、従来通り、救急車の救急隊と連携を密にすることもおろそかにできません。

 能登地域では今後も高齢化が進みます。職員を募る際には、地方医療を支える意義を伝え、専門性を備えた救急医と各科の人員を確保できればと考えています。 (中川紘希)

 パク・チェホ 1964年3月、三重県生まれ。金沢大医学部医学科を卒業後、2015年から公立能登総合病院救命救急センター長兼脳神経外科部長。17年から副院長も務める。

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索