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記者コラム 窓

菜の花さん

 「集まってくれた人が帰った後、もしかしたらこの場で伝えたことを忘れてしまうんじゃないかと思うといつも不安なんです」。珠洲市で生まれ、二〇一五年から高校生活を那覇市のフリースクールで過ごした坂本菜の花さんが能登町で開いた講演の後、ぽつりと漏らした。

 米軍基地問題を抱える集落を訪れ、沖縄戦について現地の人から聞き取るなどした三年間を語った。耳を傾けた九十人からは、活発に質問が出た。深く響いたように映ったため、意外な言葉だった。

 講演では「沖縄の問題の根源は沖縄にはない。私たち本土の人間が変わらないといけない」と強調した。誠実にそう考えるからこそ感じた不安だったと思う。菜の花さんがこれからも、着実に人々を動かしていく姿を追っていきたい。(加藤豊大)

 

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