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3・25 経験 思い出す日に 総持寺通り協同組合 五十嵐さん語る

復興感謝之碑の前で開かれた「3・25の灯」であいさつをする五十嵐義憲さん=輪島市門前町で

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能登半島地震13年 

 最大震度6強を観測した能登半島地震から十三年。二十五日に輪島市門前町で開かれた集い「3・25の灯(ともしび)」では、十三日未明に発生した地震について多くの住民が「十三年前の経験があり落ち着いて行動できた」と語った。集いを開催した総持寺通り協同組合の五十嵐義憲代表理事(72)に、能登半島地震が地域に与えた影響を改めて聞いた。 (聞き手・関俊彦)

 −最大震度5強の地震が十三日未明に発生した。混乱などはなかったか。

 今年は全く除雪をする機会がなかったほどの暖冬で、十三年前の冬もそうだった。だから「何かあるんじゃないか」と話す人もいたが、まさか現実になるとは思わなかった。ただ十三年前と揺れの大きさや時間も違い、家の中も置物が少し倒れた程度。念のためにすぐ(総持寺)通りを歩き街灯や家屋の外観などを見て回ったが幸い大きな被害はなかった。冷静に地域を見渡せたのも十三年前の経験があったからだと思う。

 −十三年前から地域住民の中で大きく変わったことはあるか。

 一人一人に確認したわけではないが、やはり意識の面が大きく変わっている。それぐらい衝撃的に記憶に残る地震だった。十三年前の地震が起こるまで「石川県に地震は起こらない」という根拠のない話を自分も含め多くの人が信じ安心していた。自然災害はいつ起こるか分からないということを頭に入れておくだけで全然対応は違ってくる。

 −地震の経験を後世に伝えるため総持寺通りの堀端交流広場に建立した「復興感謝之碑」が昨年、国土地理院の地図に「自然災害伝承碑」の地図記号として載った。反響はあるか。

 今の時代はなかなか地図を見ないから反響は分からない。ただ県内は今のところ一つだけと聞く。学校の授業などで紹介してもらえたら、子どもにも地震の経験を伝えることができる。ぜひ取り上げてほしい。

 −新年度中に総持寺祖院の復興が完了し、来年四月に総持寺開創七百年の記念事業も開かれる。組合としてどんな活動を。

 記念事業に関して組合としても何とか盛り上げたい。現在は、通り沿いの空き店舗を、新年度の早い段階で埋めるために準備を進めている。来年以降も三月二十五日(の集い)は続けていく。ひどかったこと、助けてもらったこと、地震で経験したいろんなことを思い出す日が一年に一日ぐらいあっていい。県内でも地域間で防災意識に温度差はあるが、この日が他の地域にとっても防災について考える日になればと思う。

 

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