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50年ぶり発見 義仲逸話の書 元美川町長宅で保管 笠間神社に戻る

発見された古文書を前に話す米田浅子さん(左)、竹内信孝さん(左から3人目)ら=白山市笠間町の笠間神社で

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 白山市笠間町の笠間神社に伝わり、五十年ほど所在不明だった古文書「必勝祈願状(喜悦書)」が見つかり十四日、半世紀ぶりに同神社に戻った。木曽(源)義仲の逸話が書かれている。受け取った神主の柏木信勝さん(76)は「大切に管理していきたい」と喜んだ。

 木曽義仲は平安時代末期に活躍した武将。古文書は和紙に墨筆され、縦三十センチ、横七十センチ。三つに途切れているが、義仲が一一八三(寿永二)年、手取川が増水し渡れなかったため、笠間神社に祈願すると、川を渡れたとの逸話が記されている。江戸時代、元々あった別の文を書き写したものとされている。氏子が保管していたが、所在が分からなくなっていた。

 古文書は元美川町長、竹内信孝さん(77)=同市蓮池町=が一月二十五日、自宅内の金庫に直径約十センチの和鏡とともに見つけた。竹内さんの母親の故ユキさんが生前、神社関係者の依頼で保管していた。

 竹内さんら家族は、何かを預かった話は聞いていたが、どこに何があるか誰も知らなかった。郷土史を調べる笠間郷土史クラブの米田浅子さん(77)=同市米光町=に尋ねられ、探した。

 十四日に同神社で返還式があり、文書と鏡が奉納された。同席した米田さんは「絶対あると確信していたので見つかってうれしい。地域の歴史を伝えていきたい」と話す。竹内さんは「発見時は非常に驚いた。長年の気掛かりだったので、お返しできてうれしい」と笑顔を見せた。(吉田拓海)

 

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