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持続可能な集落 東大生が知恵  能登町山口地区で調査発表

持続可能な里山の集落づくりについてフィールドワークの成果を発表する雉間憲秀さん(右)と加藤圭さん(右から2人目)=能登町時長の山口集会所で

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共同田維持へ行事の簡略化提言

 稲作が盛んな能登町山口地区で昨夏から、持続可能な集落づくりを探るフィールドワークを行ってきた東京大の学生二人が、成果をまとめた。地元住民らに対し、集落で営農する共同田の仕組みを維持するため、あえて行事を簡略化したり若手の参加を促したりすることを提案した。(加藤豊大)

 地方の地域課題を解決するリーダーを育てる東大のプログラムの一環で、理学部三年の加藤圭さん(22)=栃木県足利市出身=と教養学部一年の雉間(きじま)憲秀さん(18)=川崎市出身=が参加した。山口地区の共同田で野生動物から農作物を守る電気柵の設置やコメのはざ干し、収穫を体験。地区の二十、三十代でつくる「山口若者会」の会議に参加するなど、昨年七月から数回に分けて計三十日間滞在して住民らと交流してきた。

 十一日夕、同地区の山口集会所で成果報告会が開かれ、住民ら三十人が集まった。集落共同田には景観維持や住民同士の交流といった欠かせない役割がある一方、住民数減少から今後の持続可能性に懸念があると説明。「年に複数回ある行事のどれかをあえてやめることで、一人当たりの負担を軽減させることも考えなくてはいけない」と投げ掛けた。

 高齢者が中心となって農作業をしている現状を踏まえ、若手の積極参加が必要とも指摘。若者が集落活動に参加するきっかけづくりのために、他世代が協力して集落の田園風景の写真を会員制交流サイト(SNS)に投稿し、町外にPRする取り組みを始めることも提案した。

 発表を受けて住民グループ「山口みどりの里保存会」の花畑寿一(ひさかず)会長(79)は「これから行事の在り方も考えなくてはいけない。何より孫のような二人が山口での活動を楽しんでくれたことがうれしかった」と話した。

 

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