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市立病院 現地建て替え困難 検討会 移転なら南部に建設地

再整備に向けて役割や経営改善策が検討されている金沢市立病院=同市平和町で

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 老朽化が進む金沢市立病院(平和町)の再整備に向けた検討会(座長・金子周一金沢大教授)は、近隣の病院と連携して機能を絞り込んだとしても、現地での建て替えは難しいとの見方をまとめた。南部地区の医療拠点であるため、移転する場合は南部やその近郊で建設地を検討する。(押川恵理子)

 本館(地上六階、地下一階)の完成後、現地は都市計画法で建物の高さが十五メートル以下に制限され、同規模の改築は難しい。地上三、四階建ては可能。

 市は二〇一八年度、有識者による「市立病院の今後のあり方検討会」を設け、少子高齢化に伴う医療ニーズの変化に応じた病院の役割や経営改善策を議論している。一九年度内に提言書を山野之義市長に提出する。市は二〇年度に「市立病院再整備基本構想」を策定し、それから約十年以内の再整備を目指す。

 外来診療を行う本館と、感染症病床がある別館(地上五階)は一九八八〜八九年に完成し、設備の老朽化が進んでいる。経営面では診療報酬の引き下げを受け、一四年度から赤字決算が続いている。

 提言書案には、移転する場合も、東館などを活用して外来診療の一部を継続する▽採算が取れない感染症医療や災害医療は公立病院の責務として担う▽民間病院と協力して救急医療を担う▽人件費のコントロールができる地方独立行政法人化を検討すべきだ−などの内容を盛り込む。

 全国的に医療機関の統廃合や病床削減が進まない中、厚生労働省は九月、高度医療や不採算部門を担う公立・公的医療機関の再編を優先的に進めるよう都道府県に通知した。再編・統合が必要と公表された医療機関に、市立病院は含まれていないが、がん、心血管疾患、小児医療、周産期医療、へき地医療は診療実績が「特に少ない」と指摘されている。 

 金沢市立病院 病床数280の急性期病院。内科系、外科系医師がそれぞれ当直し、24時間体制で救急患者を受け入れている。建物は本館と別館に加え、健康管理センターなどが入る東館(地上3階、1999年築)があり、敷地面積は駐車場を含めて約1万6400平方メートル。

 

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